あゝ平凡なる我が人生に幸あれ

2009/09/19(土)10:26

美しすぎる母

瞳(43)

今日6月7日から公開の『美しすぎる母』 貧しい家庭で育ったバーバラは、大富豪ブルックスと結婚する 一人息子、アントニーを授かり、憧れの上流階級の生活を実感する日々 だが数年後、突然彼女は夫に捨てられてしまう ニューヨーク、パリ、カダケス、マジョルカ島、そしてロンドン 居場所をなくしたバーバラはアントニーと、各国を彷徨う 世間から取り残された二人だけの生活 何かが少しずつ、だが確実に狂い始め、物語は衝撃の結末を迎える 全てを求めた“母”と、彼女に翻弄された“息子” 幸せな彼女の人生は残酷にほころびはじめる… なぜ母は息子に殺されたのか? 実在の事件を完全映画化した衝撃作! (映画チラシより抜粋) 新聞広告を見て惹かれるものを感じ、わざわざ映画の前売券を購入 そして、公開初日に鑑賞と、どれだけこの映画に期待してるねんッ!って感じ で、観終わっての感想はというと… 期待は裏切られた 良い意味でなくて、悪い意味でね… やっぱり、期待しずぎるとダメみたい 映画自体は、つまらなかったワケではない ただ、如何せん納得ができなかった この母と息子が辿っていく人生観がまったく理解できない “一体どうしたいの?” “何を求めているの?” って感じ 色々な愛のかたちはあるのだろうけれど、理解し難い性の描写には閉口せずにはいられなかった これが理解できないのは、自分が子供すぎるのか? そんな自分が語るのもなんだが、映画を観ての自分なりに思ったことは、離婚したバーバラは、“美しすぎる母”ゆえに、母よりも女として生きていくことを選択してしまったのが間違いだったような気がする その選択肢が間違っているかどうかは、各々の人生だから口を挟む余地はないが、ただ、女でいることも大切かもしれないが、母として息子と接していれば、悲劇は訪れなかったのではないだろうか 心のよりどころが見つけられずに、徐々に追い詰められていく息子のアントニー 親の身勝手なエゴで、運命を狂わされることとなったその姿は、なんとも居たたまれない そして、映画のラストで明かされる彼の人生の顛末はあまりにも辛く切なく、自分の心のなかに重く暗い影を落とするのであった… “バーバラ・ベークランド” 大富豪の妻となり、幸せを求め続けた一人の女性の鮮烈な人生 映画を通して彼女の生き様を見て、 家族とは? 親と子の絆とは? 女の幸せとは? と、深く深~く色々と考えさせられるのであった 映画 『美しすぎる母』 出演/バーバラ・ベークランド…ジュリアン・ムーア/アントニー・ベークランド…エディ・レッドメイン/ブルックス・ベークランド…スティーヴン・ディレイン ほか

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