笑いで健康♪ 神戸ラフターヨガクラブ

講演中の新谷弘実先生

写真は撮っちゃイヤって！照れておられました。なかなかお茶目な先生でしたよ！

糖尿病の予防と食事

糖尿病の予防と食事 《基本的な事柄》　　糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの不足から起こる病気です。インスリンが不足するため食物から取ったブドウ糖が、体内で十分に利用されずに血液中に残ってしまいます。そのため高血糖になり、尿中に糖が排泄される病気です。いろいろな代謝異常を起こし、視力障害、腎臓障害、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞などさまざまな合併症を引き起こします。糖尿病になるとこれらの合併症の予防のためにも、生涯にわたって治療を続けることが必要になります。　　糖尿病のタイプは、1)1型糖尿病（インスリン依存型）と2)2型糖尿病（インスリン非依存型）に分類されます。　原因は、1)の1型では、特定の遺伝子を持っている人に何らかの原因が加わって発症すると考えられていますが、まだ十分には解明されていません。比較的若年層に発症し、治療にはインスリン注射が不可欠になります。2)の2型糖尿病の場合は、遺伝的素因があり、そのうえに肥満や過食、運動不足、ストレス、加齢、感染、妊娠などが引き金になって発症します。日本人の場合、９５パ－セント以上が2)のタイプで、発症する年齢も４０～６０歳代の中高年が圧倒的に多いのですが、最近では小学生や中学生にも見られるようになってきました。　治療には必ずしもインスリン注射を必要としません。肥満者が多いということが特徴のようです。遺伝的な要素や加齢は防ぐことはできませんが、肥満の解消と肥満の予防、運動不足などは自分の心掛け次第で解消することができます。肥満は糖尿病のほか、多くの生活習慣病の誘因にもなります。日常の生活習慣を見直し、食事の摂り方に気を付け、運動を習慣付けることが糖尿病を予防するうえで大切です。《食生活のポイント》　　食事は、1)１日に摂るエネルギ－を摂り過ぎない。2)栄養のバランスを良くする。3) 3食を規則正しく食べることが基本になります。　１．エネルギ－を取り過ぎない　１日に摂るエネルギ－の量は、標準体重を基準として生活の中での動きの度合いに見合ったエネルギ－を摂るようにします。一般的に標準体重は、身長（ｍ）×身長（ｍ）×２２で算出します。１日の生活活動強度がやや低い（例として、１日の歩行時間が１～２時間以内の人）の場合は、標準体重×３０～３５キロカロリ－で計算し、算出された数値が１日の必要エネルギ－になります。　２．栄養のバランスを良くする　栄養のバランスは、１日３０種類程度の食品を使用することを目安にすると比較的整いやすくなります。具体的には、主食、主菜、副菜がそろった食事内容にします。糖質の多い食品（主に穀類、いも類、豆類、果物など）、たんぱく質の多い食品（魚介類、肉類、卵、チ－ズ、大豆や大豆製品、牛乳など）、ビタミン、ミネラルの多い食品（野菜類、海藻、きのこ類、こんにゃくなど）を３度の食事にまんべんなく取り入れるようにしましょう。　油脂類の使い過ぎは、エネルギ－が多くなる原因になるので控えめにします。また、動脈硬化の予防のうえからも植物油（魚油も含む）を使用するようにします。塩分はなるべく少なくし、薄味とします。減塩でもおいしく食べられるように香味野菜や香辛料、柑橘類、酸味などを利用し、塩分だけでなく砂糖の摂り過ぎにも気を付けましょう。アルコ－ル飲料や嗜好飲料は原則として控えます。アルコ－ルや砂糖の摂り過ぎは、肥満の原因になり、また、栄養のバランスを乱します。　３．規則正しく３食を食べる　１日２食にしたり、間隔の空き過ぎた食事の摂り方はよくありません。また、夜遅い食事もよくありません。外食は、高エネルギ－、高脂肪、高糖質の料理も多くバランスが乱れがちです。利用するときはいろいろな食品が使用されている料理を上手に選んで、適量を食べるようにしましょう。　　これらのほか、適度な運動も大切です。日常の生活の中にウオ－キングなど取り入れ、いつでも、どこでも、１人で出来る運動を習慣化し、肥満を防ぎ糖尿病などの生活習慣病の予防を心掛けましょう。

便秘の予防と食事

病気の予防と食事

病気の予防と食事　昭和２０年代までは、日本人の死亡原因の大部分を結核や肺炎、下痢・腸炎などの感染症が占めていました。抗生物質の発見をはじめとする医学・医療の進歩と、経済の復興、生活環境や食糧事情の改善などにより、感染症は激減し、特に、乳幼児の死亡率は大きく減少しました。　しかし、３０年代後半から４０年代になると、食生活も向上し、また、家庭の電化や交通機関の発達などにより体を動かすことが次第に減少し、心臓病や糖尿病、高血圧などの生活習慣病が増加するようになってきました。　　わが国は、世界一の長寿国になりましたが、かって世界に例をみない速度で少子・高齢化が進み、一方では生活習慣病が増加の一途をたどっています。　人生８０年を健康で生きるためには、まず、がん、糖尿病、心臓病などをはじめとする生活習慣病の予防が重要であり、そのためには、日ごろの食生活が大切です。

食べ物の二面性

最近食べ物の栄要成分や効用がクローズアップされています。そんな情報に振りまわされすぎることもあります。でもすべてのものには、2面性があるのでは？卵は、完全栄養食とか言われているけれど、一時コレステロールが高いとも言われていました。いかやたこもコレステロールが高いと言われていましたが、実はコレステロールを下げるタウリンが豊富に含まれていることも知られるようになりました。この頃の健康ブームで食べ物の栄養成分がすごく注目されている。みかんの皮がカラダにいいとか、トマトのリコピンがガンにいいとか。情報の多さと速さに、しんどくなってしまう時があります。研究が進んで、ガンの治療薬ができたり、元気に暮らすために貢献してもらえるのは良いことなんだけど、情報に振りまわされて、ガン予防のために「今日もトマトのリコピンをとるぞ!」と必死に食べるのも変な気がします。いろいろな研究データを参考にすることも大切。でも、それがすべてではないと思います。一つの情報だけを受け取っても、全体的に考えないとバランスが取れなくなってしまいます。すべてのものは良いところ、悪いところ、清濁あわせもっているんだと思います。まだまだ未知数のことの方がいっぱいあるでしょうし。食べ物は、カラダを作る。これは基本です。体は食べた物で作られる。これも基本です。でも、まずはおいしく楽しく食べたいですね。 伝統食ってすてき！こんなふうに、情報が多すぎて迷う時には、私は伝統食に叶うことなのか、どうかを考えます。例えば、いくらパパイヤがカラダによいと言っても、冬になっても南国のフルーツを食べるのは、カラダを冷やしてしまうからやめよう・・・、というように。旬や一物全体、身土不ニなどの伝統食の考え方に基づけば、情報に振り回されることもなくなります。

豊かになると脂肪の摂取が増えてしまいます。

豊かになると脂肪の摂取が増えてしまいます。日本では「マクガバン・レポート」や他の調査はあまり浸透することなく、その後経済成長期を迎え、日本人の食生活は洋風化し、脂肪を多く摂取するようになってしまいました。もともと欧米でも伝統的な食事は植物性食品が主体で、今日のように肉を多く食べるようになったのは、１９世紀の後半と言われています。また寒さの厳しい気候風土のドイツなどの北欧では、野菜や穀物に恵まれず、草を牛に食べさせて、その肉や乳から栄養をとっていました。しかし彼らは、肉だけでなく、内臓、血までソーセージに加工するなど工夫して、あますことなく食べつくします。だからこそ、ビタミンやミネラルなど栄養をかたよることなく摂取できたのです。そして彼らは、何百年という時間をかけて肉を中心とした食生活に体がなじんでいます。しかし日本人のように肉食の歴史が浅い人種が、しかもロースやヒレなど、片寄った部位だけを食べると脂肪過多になってコレステロールがたまったり、アレルギーをおこすのだと言われています。日本を初めアメリカ、ヨーロッパなどの先進国では、歴史的に見て経済的に豊かになると、肉の消費が多くなり、生活習慣病が増えてしまう傾向があります。様々な研究から、カラダにトラブルをおこさない脂肪(卵、乳製品などの動物性食品を含む)の比率は、食事の20%までと言われ、これは欧米の伝統的な食事の比率、また昭和45～46年頃の日本人の食事の肉の消費量にほぼ等しいそうです

日本の食事が注目されている

なぜ「日本の食事」が注目されているのでしょう。1977年にアメリカ合衆国でマクガバン・レポートが発表されました。当時アメリカでは、肥満や生活習慣病(ガンや糖尿病・心臓病など。以前は成人病と呼ばれたが改名された)が多発。それにより医療費が増大したことに頭を痛め、「栄養と人間に必要とされているものについての特別委員会」が設立されました。その委員長がジョ－ジ・マクガバン上院議院で、委員会は2年間にわたり各国の食生活や栄養状態を調査。「合衆国の食事の目標」と題した栄養的な指針とともに、5000ページにわたる記録を発表したそうです。そのレポートでは、「生活習慣病の多発は、現代のまちがった食生活が原因であること」が指摘され、「脂肪や精製・加工した糖分を減らし、炭水化物(デンプン質)を増やすこと」を食事の目標としていました。このレポートは、賛否両論ありましたが、大きな反響を呼び、それ以後ヨーロッパでも、同じような調査が行われ、同様の勧告を出しています。このようないくつかの調査の中で、1960年頃の日本人の食事は、摂取エネルギー中の脂肪の比率が低く炭水化物の比率が高く、理想に近いものと報告されています。

朝食にフルーツを

女性なら分かると思うのですが、長年便秘で悩んでいる人は多いものなのです。実は私もその一人で、慢性的な症状にうんざりしています。色々な事を試してみたのですが、なかなか改善できずに困っているのが現状です。ヨーグルト、朝コップ一杯の冷たい水、お腹のマッサージ、アロエジュース、冷たい牛乳、など等etc,を試してみたのですが、思うような結果は得られていません。「自分に合う方法が何か無いかしら」と常々思っていたのですが、昨日あるお友達が「簡単だからやってみたら？」と教えてくれました。今日からやってみようと思います。その方法というのは本当にいたって簡単なのでびっくりしちゃいます。朝食をご飯やパンからフルーツに変えるというものなのです。ちょっと半信半疑なのですが、簡単なので実行してみて損は無いですよね。彼女曰く、「便秘の人は腸内の老廃物が代謝の邪魔をしているので、人より小食であっても太り易いのよ、だから便秘を改善することによって痩せる可能性は高くなるわよ。」って。これは実行しない手は無いな。フルーツの種類は何でも良いらしいですが、しいて言うなら旬の果物のほうが滋養や栄養分が濃厚なので良いでしょうということぐらいです。毎日のことなので、飽きないように色々な果物を買ってこようと思います。今朝は、りんごとキウイにしてみました。朝からフルーツを食べたことはほとんど無いのですが、爽やかな朝食という感じです。とにかく「継続はちからなり」なので、頑張って続けていこうと思います。（頑張るほどのことではないのですが）結果が楽しみです。

個食・孤食・欠食・間食・偏食

個食j・孤食・欠食・間食・偏食食の付く二文字熟語を並べたわけではありません。いずれも、現代の食事情、食環境をあらわしている語です。☆個食（こしょく）レストランなどで、別々のメニュウを注文するように、家族が別々の物を食べるイメージです。一概に個食が良いか悪いかとはいえません。ライフスタイルの変化で、同じ時間に食卓を囲んで食事が出来ない事情があり、個食にせざるを得ない場合もあるでしょう。ですが、家族そろっての一家団欒が心に与える影響は、今さら言うまでもないことだと思うのですが。☆孤食（こしょく）文字通り一人で食べるという意味です。一人暮らしのお年寄りや、核家族化、塾に通うなどの理由で、子ども一人で食べる、といったケースです。食事を家族とともにとるのではなく、自分の部屋に持ち込み一人で食べるケースにもあてはまります。☆欠食（けっしょく）食事を抜くことです。朝ギリギリまで寝ていて、時間が無いので朝食を取らない、ダイエットの為に朝食を抜く、などのケースが考えられます。摂食障害の拒食症とは、心の病からきており、欠食とはことなります。☆間食（かんしょく）間食は、本来食事と食事の合間に取る食事のことです。間食の目的は、不足した栄養素や熱量を補うことです。現代人の生活では、あまり必要ないように思われます。☆偏食（へんしょく）偏食は、好き嫌いのことです。性格には、すき着r氏によって特定の栄養素がうまくとれない、あるいは取りすぎる可能性があるということです。現代社会では、あらゆるもの（食品）が手軽に手に入ります。そのために、嫌いなものを食べない偏食だけでなく、好きなものしか食べないという偏食の径溝が強まっていると感じます。「個食」「孤食」「欠食」「間食」「偏食」意外にも、そば、うどん、パスタ、パンなどの「粉食」が多くなったこと、ダイエットや一人暮らしを意識した「小食」、いつも決まったものしか食べない、食べるものが固定していることから「固食」などもあげることができます。

カロリー過剰とこども

カロリーの過剰と健康栄養素のうち、たんぱく質、脂質、炭水化物（でんぷんなど）が、それぞれ、1グラムあたりたんぱく質・・・４キロカロリー脂質　　　・・・９キロカロリー炭水化物・・・４キロカロリー　　の熱量を持っています。無機質（ミネラル）とビタミンそれと、人間の消化酵素では消化できない食物繊維には、カロリーはありません。カロリーの取りすぎは、脂質と砂糖を多く含むものを食べ過ぎることが、大きな原因となります。脂質は、動物性脂肪がインスタント食品に多く含まれることによります。砂糖については、皆さんもご存知のとおりほとんどの加工食品には含まれているものです。例えば脂肪は、ハンバーグ、ミートボール、ソーセージ、ハム、餃子、シュウマイ、カップ麺など、子供向の好むものに多いのです。ミートボールでいうと、メーカーによっても異なりますが、１００グラム中１７グラムほど含まれています。脂肪だけで１５０カロリーにもなるのです。また、食物中の脂肪は、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸から作られているのですが、このうち、飽和脂肪酸はどちらかというと動物性脂肪に多く含まれています。この飽和脂肪酸のある種のものは、血液中にコレステロールを増やします。動物性脂肪や砂糖を取りすぎて、食物繊維が少なく、体を動かさないという生活を続けると、カロリーの過剰が起こってきます。これは、血中の脂質を増やして、動脈硬化や心臓病の原因になります。このことは、子どもといえど同じことが言えます。現在、死因第二位は心臓病で、年間１６万人以上の方が亡くなっています。子どもにも、先天的な心臓病ではなく、食べ物が原因の心臓病が増えてきているという現実があります。

健康と砂糖の関係ー低血糖症

低血糖症砂糖を取りすぎると、分解して出来たぶどう糖は肝臓に送られるのですが、血中のぶどう糖もどんどん増えます。増えすぎると、血糖値上昇による昏睡が起こりますので、体のほうは、あわててぶどう糖をグリコーゲンに変えて、血中のぶどう糖を少なくするホルモンのインスリンを分泌します。体が健康でいきいきしている時には、インスリンの分泌も、きちんとうまくできるのですが、そうでなく、大急ぎで分泌しなくてはならないという時には、出しすぎてしまいます。すると、健康な人の場合（糖尿病の日とは別）、空腹な時は、血液１デシリットル中、ぶどう糖は１００ミリグラムあるのが、インスリンによって急に少なくなります。７０ミリグラム以下になると、振るえ、いらいら、怒りっぽい、などが起こり、４０ミリグラム以下になると、意識が無くなったりします。また、脳は、ぶどう糖をエネルギー源にして動いています。血中のぶどう糖が少なくなると、脳もうまく働かなくなります。こういう状態が１０時間も続くと、脳全体が全部の機能を停止します。つまり、植物人間のような状態になります。さらに、そういうひどい状態でなくても、血中のぶどう糖が少なくなると、「低血糖症」を起こします。ぶどう糖は、体中の細胞のエネルギー源です。それが足らなくなるのですから大変です。 症状は疲労、イライラと落ち着きが無い、怒りっぽい、集中できない、筋肉硬直、不眠、肩こり、腰痛、関節炎、吐き気などなど、多くの症状があります。これらの症状は、現在の子どもが訴えるほとんど全ての症状が含まれていると思いませんか？小中学校の養護教員（保健室の先生）からは、「暴力的、じっとしていられない、奇声を上げて走り回る」など、多くの報告があるようです。これらの原因は、低血糖値といっていいのではないでしょうか。子どもが疲れやすさ，イライラ、吐き気などを訴える時は、低血糖症を疑ってみる必要があると思います。いえ、それ以前に、子どもの食べ物による砂糖の過剰摂取を防ぐほうが大切です。

健康と砂糖の関係ー脚気

脚気昔は、砂糖の問題といえば虫歯くらいのことでした。しかし今は、砂糖の摂取量がどんどん増えいくと、いろいろな障害が起こるようになりました。砂糖は、ぶどう糖と果糖がくっついたものです。これが小腸で１～４分くらいで、ぶどう糖と果糖になります。ぶどう糖は吸収されて、肝臓に送られます。果糖もいずれはぶどう糖に変えられて吸収されます。ぶどう糖がエネルギーとして使われる途中で、ピルビン酸というものに変わるのですが、これを分解するのにビタミンＢ１がいります。Ｂ１が足らないと、上手く分解が起こらず、脚気を起こします。昔、白米のごはんを、漬物などだけで食べ過ぎて、脚気を起こしたことがあります。おかずもごはんも、バランスよく食べるようになって、脚気はもう昔の病気と思われていたのですが、最近若い人たちに、砂糖の取りすぎが原因の脚気が多くなったといわれています。この他、不足するビタミンＢ１が原因で中枢神経に障害を生じ、イライラしたり、集中力がなくなったりします。またピルビン酸はＢ１が足らなくなると、乳酸に変わり、血中に乳酸が増えてきます。 人間の体は、中性から弱アルカリ性のときが一番健康的なのです。それが乳酸のせいで、酸性になってきます。すると、病気にかかりやすい、傷が治りにくいなどということが起こります。

ロハス的生き方

ロハスという言葉をご存知でしょうか？この頃よく耳にしますよね。アメリカから始まった「ココロとカラダと地球にやさしいライフスタイル」というものです。ハリウッドのマドンナなど有名な女優や歌手でマクロビオティックやヨガの実践者達から広まり今ではアメリカ全土の成人人口の３０％の人がロハスピープルだという統計があります。 簡単に言うとロハスとは、心と体に安全で健康な食べ物を食べ、地球環境にやさしい素材のものを使用し,自分や家族や自然を愛しましょうというものです。「今なんとか手を打たないと、人間も地球も壊滅的なダメージをうける。」という危機感を持った人たちが、自分の出来る範囲の事から取り組み始めたのです。山や海や農地や空気までもが、農薬や化学肥料や化学物質で汚染されています。その汚染された山や海や農地から取れた食べ物を、私たちは食べたり飲んだりしているのです。「私達の健康な体は、日々の食事と良質な水、によって作られています。」にも拘らず、私たちの周りは、農薬、ダイオキシン、食品添加物、化学薬品、合成物質、 ポストハーベスト、抗生物質や化学肥料で育った家畜や野菜たちで溢れています。どれが危険な食べ物で、なにが安全なのかは自分で判断して選ばなければなりません。 世の中の常として、不都合な真実は隠されているか、見えにくくカモフラージュされているものです。少しづつでも、自己防衛と愛する家族のために、知る努力をしていきましょう。かつては『美味しんぼ』（小学館）や『サイエンススクランブル』（新潮文庫）などでも取り上げられていた食品添加物の功罪についての本に。砂糖に着色なんて姑息なものから、味覚を麻痺させて糖分や塩分を過剰に摂取させる極めて悪質なものまで「よくぞここまで」、怒りを通り越し呆れてしまいます。雪印や不二家の不祥事報道を聞くたびに、「なぜ？」と思ったが、彼らの日常業務での 「だまし」に比べれば産地や賞味期限の偽装など、ほんの些事に過ぎないのでしょうか。 「着色料や保存料は使用していません」などの煽り文句が踊る加工食品の裏側にある“調味料（アミノ酸等）”の文字。なぜ堂々と「化学調味料使用」と表記しないのでしょうか？たんぱく加水分解物の常用は味覚を破壊するというが、他に問題はないのでしょうか？ BSE（狂牛病）の原因とされるプリオンや、さまざまな病原菌やウィルスのように、タンパク質の破片が有機質の破壊因子となって、生体へ影響する可能性はないのか？化学調味料の不自然な刺激は、舌ばかりか脳にも悪影響はあるでしょう。「キレやすい子供」や学力低下の一因かも知れないのです。添加物で水増しした「プリンハム」。小さい頃から食べていたら、アレルギー体質になってしまっても不思議は無い状態です。 安全性が確認できるまでは「妊婦と子供の摂取を禁止」くらいの規制が欲しいところですが。かつての厚生省や環境庁が、業界団体の御用聞きの政治家の手先だった時代には、「死人が出るまで動かない」「死人が出ても因果関係が証明できなければお咎めなし」 というのが当たり前だったとか。国が使用を認可しているのだから安全、という言い分もあります。ですが、タバコ、非加熱性血液製剤、アスベスト、タミフル、携帯電話の漏洩電磁波、 等々の放置あるいは隠蔽の実例からして、そんなことを頭から信じてはいけないのではないでしょうか。

過食、飽食、食の乱れ

昨今のニュースを見ていて気の滅入らない日はありません。殺人、いじめ、虐待、自殺、放火、・・・・一体、日本人はどうしてしまったのでしょう？これからの日本はどうなってしまうのでしょう？なぜこんな日本になってしまったのか、少し食べ物の観点から考えてみたいと思います。 見渡せば私たちの周りは、便利で簡単な食べ物で溢れています。コンビニ弁当、冷凍食品、テイクアウト惣菜、ハンバーガーショップ、ファミリーレストラン、カップ麺、缶詰、自動販売機のコーヒーやジュース、そして、スーパーマーケットの棚には色とりどりのお菓子が並び、どれを選ぶのか困難なほどの種類で、埋め尽くされています。電車の中で、パンやおにぎり、お菓子を食べている人をたくさん見かけます。はじめはビックリしましたが、今では見慣れてしまいました。コンビ二の前で座り込んで、カップ麺やお弁当を食べる若者を見かけた人も多いと思います。でもこれを、普通の日常の出来事だと思って良いのでしょうか？こんな便利な食べ物のかげには、日持ちさせるために合成保存料を、価格を抑えるために外国産の原材料を、もっと抑えるために中国やタイなどの人件費の安い国で加工する、見かけを良くするために合成着色料や合成香料を使い、粗悪な原材料の味をごまかすために合成調味料、合成甘味料、などなど・・・・・「いのちや健康」より「経済」が優先する、人間軽視の逆さま社会です。日本国内で生産し、日本国内の商品を、食べる分だけを購入し、無駄に破棄することなく、自然な物を安全に食することがそんなに困難なことなのでしょうか？腹八分目や七分目が健康の元であることは、誰もが知っていることです。なのに今の日本人は、四六時中何かを飲んだり食べたりしているのです。お腹がぐーぐー鳴るほど、空腹な状態におかれることは、ほとんどありません。小食を心がけ、その土地で出来た季節のものを食べる、ということの素晴らしさを今一度見直したいものです。今の私たちは、大手メーカーのテレビコマーシャルや、グルメ番組に踊らされてはいないでしょうか？自然界に存在しない化学合成物質は、体内では処理しきれずガンの元になったり、脳を犯したり、体調不良を起こしたりと、さまざまな病気の原因になっています。心無い犯罪や、凶暴な行為、他人を思いやれない自分勝手なこころ、などなどメンタルな面でも原因の大きな要因であると指摘されています。次回は、玄米菜食、小食、嗜好品の害などについて書いてみたいと思います。

穀物のちから

穀物の微量ミネラル穀物と野菜中心の伝統的な日本の食生活は、体に必要な徹や亜鉛などの微量ミネラルを多種にわたって含む理想的なものといわれています。特に玄米や麦、雑穀は、高血圧症や脳卒中、心臓発作などを未然に防ぐ働きをするマグネシウムを最も多く含んでいます。こうした生活習慣病の予防はもちろん、健康な生活を送るために、毎日の食事作りに玄米や雑穀を積極的に取り入れましょう。穀物はミネラル不足を補うためにもお勧めの食材です。長寿村で知られる山梨県のゆずりはらは、急斜面の多い地形で米はほとんど取れず、大麦の栽培を中心とした農村でした。そのため大麦を中心とする雑穀を主食に、魚、豆、野菜、海草を取り入れた食生活を続けていました。麦からビタミン、ミネラルの豊富なふすまを集め、ふすまの麹で独特の味噌を作って、野菜と組み合わせて食べていたといいます。粟、黍、稗、小豆や大豆、そな、ごまなども常食し、根野菜や山菜などもたくさん食べていたようです。子供も砂糖をたくさん摂る習慣が無く、大麦のおかゆで作った甘酒や、塩味のあずき餡入りの酒饅頭などがおやつでした。このように、雑穀を中心としたその土地ならではの食生活が、長寿を支えてきたわけです。皆さんはもうお分かりのように、このような食事生活は、マクロビヲティックの考えと全く一緒のものです。昔ながらの日本の食事を、よく噛んで、腹八分目にいただくと、病気知らずの健康な生活が送る事が出来ます。しかしこの村も、白米や肉、ソーセージ、卵、牛乳、インスタント食品、清涼飲料水などをとるようになってからは、次第に生活習慣病が増え、逆さ仏（若い人が先に死ぬ）現象が目立ってきたと報告されています。

アトピー、アレルギーと雑穀

アトピーというのは、原因が良く分からないという意味のギリシャ語だそうです。体の排泄期間が充分に機能しない場合、体の中で細大面積を持つ皮膚から、湿疹という形で現れるのがアトピー性皮膚炎です。一方、免疫機能による体の防御反応がアレルギーです。私たちが主食として米や麦を食べた時、体の中に自然抵抗力があれば反応を起こさずに通過しますが、こめやに麦を含まれているたんぱく質を体が異物として意識すると、抗原抗体反応を起こして、いろいろなアレルギー、アトピー症状を示してしまいます。しかし、粟（あわ）、稗（ひえ）、黍（きび）、とうもろこしなどの雑穀類、大豆やそら豆以外の豆類などは、米や麦と違ってアレルギー反応が少ないのが特徴で、アレルギー体質の人にとっては貴重な栄養源となっています。このように、アレルギーとアトピー性皮膚炎とは、微妙に原因が違っています。アレルギーが、食物や外因性の要因になどに反応すると思われるのに対し。アトピー性皮膚炎は、食べ物の中に含まれる、化学物質や合成添加物、農薬などのものに反応するものと思われます。もちろん、その両方に反応し、アレルギー症状とアトピー性皮膚炎を併せ持つ症状の方もおられます。