作家になるためのアジア日記

[本文と写真は、関係ありません。]

ONLINE授業をするようになってから、教師の格付けも変わったかもしれません。黒板の前だったら楽しかった先生が、しょぼくなったり、普段目立たなかった先生がいい授業をするようになったり、．．．
まぁ、私の場合は、普段から今一つだったので、「先生、相変わらずですね」と、思われているのでしょう。

思えば、去年、学校外で仕事をすることは、ほとんどありませんでした。授業の準備は、全て、学校でしてました。学校外でする仕事は、年４回、中間、期末試験を、近くのガソリンスタンド内にあるAMAZON CAFEで、採点するくらいでした。

今は、毎日、ONLINE 授業の準備とgoogle classroomの問題作成を自宅でやっています。

そんな準備をしているとき、ふと、ある女子高生のことを思い出してしまいました。

どんな生徒だったかと言うと、
友達が少なくて、いつもポツリと、一人で過ごしていました。出席率も低く、成績も悪いほうでした。他の先生からは、「あんた、もっとしっかりしなさい」と、言われていました。
彼女は、スマホを持っていませんでした。スマホを持ってない理由は、皆さんの想像通りです。

全校生徒３０００人、たぶん、９９パーセントの生徒がスマホを持っていると思います。学校側も先生も、連絡事項、出席管理、授業など、スマホを持っていることを前提に進めています。

自分も高校時代、そして今も、ポツリと浮いています。よって、彼女には、配慮して接していました。彼女は、その配慮を感じ取ってくれていたような気がします。

ある日、ソンテウ（乗り合いトラック）に、乗ってました。降りて料金７バーツを払おうとすると、財布の中に６バーツと、高額紙幣しかなかったのです。運転手に高額紙幣でダメかと交渉していたら、偶然乗り合わせていた彼女が、１バーツ（３．４円）差し出しました。降りた場所が、ファミリーマートの前だったので、「すぐに両替をしてくるから」と言うと、彼女は、「先生、いいよ」と、言って、去っていきました。思えば、私的交流は、それだけでした。

貧困層への、給付金申請も、原則オンライン申請です。
タイの大型商業施設では、スマホで、入店、退店を管理します。
（サインで、入店も可能）

学生時代に、スマホがなく、過ごしたとなると、つらかったことでしょう。

キャピキャピ女子高生軍団なんか、教師が余計なことをやらなくても、勝手に楽しんでくれます。

まぁ、自分の役割とは、ポツリと浮いている生徒や、まだ出会ったことのないいじめられっ子に、しっかりと配慮することかな、と、思っています。