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頭の器用、不器用
森毅教授が言っていたが、彼は数学の教授で あるが、学者のなかでも、あれこの人は少し にぶいなあという方がいるそうである。 確かに簡単な問題を解くのは、にぶい学者は遅いのだが、 超難問などになると、秀才型の学者は、 つかれてしまって、ギブアップしてしまうそうである。 しかし、にぶい学者と言うのは、にぶい頭で 学者になっただけあって、問題を楽しみながら 解くのだそうである。 故に確かに簡単な問題なら、秀才型の学者の 方がとくのが早いのだが、超難問の問題は 、時間はかかるのだが、楽しみながら解くので 結局は最終的に解いてしまうそうである。 だから、頭はいいわるいと言うのではなくて、 頭が器用だ、不器用だ、ぐらいに言ったほうが 良い、と森教授は言っておられる。 最近の例では、田中耕一さんを思い出す。 もちろん、田中さんは東北大の工学部を 出た秀才ではあるのだが。 大学の専攻以外の仕事について、 愚痴ることもなく、成果をあげてしまう。 もちろん、研究は何をやっても面白いものでは あるのだが、何万もの試薬の中からたった一つの 重要な試薬を発見するという、忍耐力を 兼ね備えていたことはいいきれる。 一般的な頭の良さの定義は、問題を早く 確実にとくことであるが、強い頭とでもいおうか、 何度同じことを考えても飽きない忍耐力も 良い頭の必要条件ではないだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.31 13:25:51
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