雨がしずかに降る日には

彼と、長い長い話をしていました。

幸せって、なんだろう？と。

私は、自分がいては彼は幸せになれないかもしれない、と思うことがあるし

彼も彼で、「自分がいるから苦しませていると思う」と言います。

私は彼と一緒にいることが幸せで、ただ一緒にいられればいい。と思ってきました。
でも、本当にそうなのか。このまま何も変わらずにいていいのだろうか。
そう思って、初めて彼と二人で人生を歩いていくことに不安を抱きました。

きっと、自分自身に対して冷静に自分の気持ちを見ることが出来るようになったからだと思います。

そう思うと、私はもうそれを隠すことは出来ません。
自分の気持ちが不安定になっているときに、彼と平然と話すことは出来ないから･･･。しばらくぶりに、彼と電話で話しました。私は
「このままだと一緒にやっていけないと思う」とそのまま言いました。


結果・・・


話してみて良かったです。
彼の心の底の気持ちを聞くことが出来たから･･･。


彼は言います。
「自分は付き合っているだけで、家族じゃないから（私の病気に対して）そこまで出来ない」と。
でも、
「もし別れることになっても、わかばのことをずっと心配するだろうし、別れたことを一生後悔すると思う」と。


私は自分に自信がないし、自分の代わり、また、もっと素敵な人は沢山いるだろうし･･･
彼はもし私と別れたとしても、自分なりの道を歩いていけるだろうし、いい家庭を作れるだろうな、と思っていました。
だから･･･。『一生後悔すると思う』という言葉を聞いたときびっくりしました。
自分が、彼にとってそれほど大きな存在だったのかと思って･･･。


改めて、私は今まで不満だと思っていたこと、これからこうしてほしいと思うことを、ワガママだとわかっていても思い切って、言いました。
つらいとき、私の話を聞いてほしい。それはお医者さんに任せたりしないで。あなたに言いたい。
そして「今はつらいけど、ゆっくり治していこう」「大丈夫」と言ってもらいたい。抱きしめてもらいたい。それだけで、他には何も言わないで。
そんな風に･･･。

でも、彼には私より他に、やらなければいけないことが沢山あるのです。
仕事は、今はもう中堅だし、下の人たちをまとめていかなければいけないし、それを反映させるために上の人とも話していかなければいけない。そのために信頼を得なければいけない。
それを相談出来る親しい人もいない、新しい地で･･･。

そんな彼に、何か望みを言うことはとても無神経で自分勝手なように思って言えませんでした。
だけど、このままだと私は幸せになれない。きっと。


彼は、「やってみるよ」と言ってくれました。

そのかわり、私も努力する、ということで。


これから先、私たちはどうなってゆくのか、目に見える未来はありません。
でも、少し変化があったようです。目に見えないからといって恐れて踏み出さないよりも、
少し勇気を出して踏み出そうと思います。自分の気持ちをちゃんと相手に伝えること。

不安も不満も、それから感謝の気持ちも話していって、それからまた見えてくるものがあるかもしれないから。
少し前向きな気持ちになれました。


本当に少しずつだけど･･･。変化を恐れずに、突き進んでゆきたいです。