もっと、はたけやま!~「新聞家」応援マン日記

2009/01/28(水)23:13

ありがたい話

かっこつけメディア論(82)

ありがたい話です。 先日、東大でメルプラッツという集いがありました。 メディアクライシスをテーマに様々な方々が集まりました。 メディアクライシス、文字通り。メディアの危機。 とりわけ、マスメディア、経営的に大丈夫なの? といったことを考え、共有する会です。 新聞、放送、政治・行政、親と子、市民メディアの立場にわかれて クライシスをどう乗り越えていけるかをワークショップ形式で行い、 プレゼンしていきました。 私自身、なかなか勉強になりました。新聞の立場で考えていただいたチームの模造紙を 食い入るように聞きました。 改革のための突飛なアイデアがでるかなーと期待しましたが、普通にやっているものばかりで残念。とはいえ、見識ある人にもまだまだ私たちの活動を理解してもらえていないという我々自身の課題がよくわかる有意義な時間でした。 私は政治・行政チーム。地域目線で考える提案が通り、チーム内でうまくまとめていただきました。それをベースに我々自身がこうしたワークショップを継続してファシリテートしないといけないよなーと反省もした1日でした。 立教大の砂川教授のプレゼンの最後に原寿雄著「ジャーナリズムの可能性」から下記内容の部分を取り上げていました。 『デジタル時代がこのまま進めば、人々は自分の個人的な利害や趣味、関係する仕事に直接関わる情報以外に関心を持たず、公共的な情報は不要視され、権力監視や社会正義の追求に不可欠なジャーナリズムは、滅びそうな情勢である。情報栄えてジャーナリズム滅び、ジャーナリズム滅びて民主主義滅ぶ・・・そうあってはならない。』 私が常々考えている「新聞がなくなると誰が困るのか?」。その回答のひとつだと思っています。 他に、東海大の水島教授の地域での記憶と記録、そしてコミュニケーション。地域アーカイブスの構築の必要性、などといったキーワードもメディアを生活世界に取り戻す活動、よく理解できてきました。 だからこそ、このエントリーも大きな価値を生み出す時が来るのだと考えています。 こうしたことをマスメディアの当事者以外の人が真剣に考えていただけることが、ありがたい話だなと思います。我々自身がもっと考え、外部発信し、行動しないとね。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る