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投稿したいなーと思いながら、みすみす締め切りを逃してしまったある賞の結果がでていることを、最近知りました。
受賞者はプロ作家だったようです。 興味を覚えて検索しましたが、投稿者の反応は複雑ですね。 歓迎してない書き込みも散見されます。 気持ちはわかります。プロなら営業しろよ。持ち込みだってできるんだろ? 仕事の依頼が来るんだろ? 新人賞を荒らさないでくれ、と思い、不愉快になるのでしょう。 私も、少女小説の新人賞に投稿して二次で落ちたとき、ウィキペティアに「わかつきは一次通過がやっとだった大笑いだヘタクソ(意訳)」みたいな書き込みをされました(泣)。 営業や持ち込みは近接ジャンルならできます。 ゲームシナリオライターがライトノベルに営業したら、応対してくれる編集者はいます。 私はライトノベルは営業で進出しました。 私は美少女文庫のエース(汗)ですが、それでも3社に断られ、4社目でやっと企画書を読んでもらえました。 ですが、ジャンルが違うと、営業はできないのです。 ジャンルが違うと新人扱いになるので、営業しても応対してくれる編集者はいません。 そりゃ、ものすごく人あたりがよくて営業が得意な人は、うまくやっていけるのかもしれないけど、地方に住んでいたり、社交的なタイプじゃなかったりして、投稿するしかない、ってプロもいるのです。 私は賞を三つ取ってるけど、その三倍は投稿してます。 このあいだ、世にも奇妙な物語でドラマ化された「ニートな彼とキュートな彼女」は、創元SF短編賞に投稿し、受賞に至らなかった小説でした。 落選の電話を切ったあと、泣いたなぁ……。 それに(売れっ子作家だと別でしょうが)私程度のコッパ作家だと仕事の依頼なんて、めったに来ないんですよ-。 プロになるのは大変だけど、プロを続けて行くのはもっと大変。 プロも必死で生き残ろうとしているのです。 では、選考する側は、プロの応募をどう思ってるのでしょうか。 少し古いページですが、このミス大賞の選考委員の講評 プロが交じるならハンディキャップ戦であるが参考になるかなと思います。 (引用はじめ) ただし、大賞を受賞できるのは、掛け値なしの傑作だけだ。1次はともかく、2次を突破して最終に残るのも、本来それなりに傑出した作品でなければおかしい。仮にその作品が出版できるレベルにあっても、プロなのだから当然だろう——というのが、かねてからの持論だからだ。前回『蛇と林檎のゲーム』を評価しなかった最大の理由もそこにある。 そもそも、新人賞の選考過程において、まったくの新人とプロとを同列に比較することは、不公平の謗(そし)りを免れない、と私は考えている。編集者のアドバイスや校閲の指摘を受け、プロとして作品を練り、推敲を繰り返してきた人間は、それなりのハンディを背負うべきだろう。伸びしろを考慮すると、一般の応募者よりハードルが高くて当然だと思う。 はっきり言う。プロが混じるなら、もはやハンディキャップ戦である。 (引用おわり) 選考するほうだって、売れないプロよりも、手垢のついてないまっさらな新人が欲しい、というのが本音です。 (私も美少女文庫で選考委員をしたことがあるのでわかる) だから、プロだって落ちてしまう。 とくにプロは、出版レベルでの執筆をする訓練を受けているので、傑出した作品を書くのは難しかったりするのです。 でも、それでも、プロアマ問わずの賞で、書きたいジャンルがあり、仕事のあいまに書けるなら、私は投稿しますけどね。たとえばの話、私にSF小説の依頼が来ることなんてありえないんですもん。 だから、プロが応募して落選しても、どうかそっとしてやってくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年04月14日 14時38分06秒
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