小説家わかつきひかるのブログ

2021/02/26(金)15:57

映画「fukusima50(フクシマフィフティ)」感想

WOWOWの放送を観ました。 ​ CD/Fukushima 50 フクシマフィフティ オリジナル・サウンドトラック/岩代太郎/UCCS-1269​ 東日本大震災後の福島原子力発電所で、事故処理にあたった技術屋たちの物語です。 次々に起こるトラブルに余震、水蒸気爆発。対応は後手後手に回ってしまい、事態はどんどんひどくなります。 私はこれは戦争映画だと思いました。敵のいない戦争です。 敵は原子力発電所ではありません。技術者たちは原発を愛していて、苦しがっている原発をなんとかしてなだめてあげたいと思っています。 むしろ敵は、無理な命令ばっかりして現場を引っかき回す東電の上層部と首相のように思えました。首相役を佐野史郎が演じているんですが、これがまあにくったらしいほどの小物っぷり。佐野史郎すごい役者さんだ。 現場で指揮に当たった吉田部長のお葬式のシーンで終わるのですが、え? ええ? マジで? と検索したら、ほんとうに部長、ガンで死んでたんですね。58歳という若さで。 チェルノブイリの10倍の事故の瀬戸際だったなんて、知らなかった。 自衛隊もかっこよく描かれていました。 3月12日、金曜ロードショーでノーカット放送されるそうです。 サイトは​こちら​ 東日本大震災から10年。 3.11が近づいてきた今だからこそ、観てほしい映画です。 原作はノンフィクションだそうです。 ​ 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫) [ 門田 隆将 ]​

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