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推し、燃ゆ/宇佐見りん【3000円以上送料無料】 今期芥川賞受賞作です。作者の宇佐見氏は1999年生まれの21歳。売れているそうです。 あかりは学習障害があり高校を中退してしまいます。アルバイトもうまくいかず、片付けられない女であるあかりの楽しみは、大好きなアイドルを「推す」こと。 ところがそのアイドルが暴行騒ぎを起こし、ついには引退に。あかりは「推し」のマンションを探すのですが……。 アイドルを主人公にした小説はあるけど、ファンを主人公にした小説ってあんまりなかった気がする。この切り口は新鮮だった。 ああ、純文学だなぁと思いました。こういう「おかしな人の普通を書く」「生きづらさを抱えた主人公の寄る辺のなさ」「寄る辺のなさを依存して生きる」というのは、純文学でよく書かれてきたテーマだからです。 昔からの主題を、今風の新しい素材で料理している感じです。 おもしろかった。 私は文藝春秋3月号で読みました。 文藝春秋2021年3月号【電子書籍】[ 藤原正彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月01日 16時37分55秒
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