ヒガンバナに種子が!!
ヒガンバナの種子について調べますと、牧野新日本植物図鑑(北隆館)では、「子房は下位で緑色、成熟しないので種子はできない。」とあります。日本の野生植物1(平凡社)では、「果実は不稔で、種子はできない。まれにできても発芽がしないことが多い。」とあります。インターネットで調べた中には「毎年花は咲かせますが、種子は稔りません。種子が稔らないのは3倍体であるからで、中国には2倍体で種子が稔るヒガンバナもあることから、中国原産の植物であり、古い時代に日本に持ち込まれた史前帰化植物の1つであるとされています。」とあります。ところが、羽黒山のヒガンバナの中に、まだ黄緑色で斜めになった花茎が見つかりましたが、その先には、なんと、種子がついているではありませんか。もっとないかと探したところ、さらに、種子がついたものが4本も出てきたのです。合わせて5本です。すべて写真に収め、押し葉標本にしましたが、そのうち、発芽するかどうかを確かめるため、大きい種子2つをはずしました。その種子も写真に撮り、後で植えようと、体重計の上にちょっと置いておきました。夕方、その種子を植えようと見たらありません。妻に聞いたところ、何かふんづけたので捨ててしまったとのこと。ゴミ箱を見ると、1つはつぶされてバラバラに、もう1つはまだ形が残っていました。押し葉標本のものでもと見ると、こちらも柔らかいので、つぶれた状態になっていました。そんなわけで、発芽することを期待した種子は、1つだけになってしまいました。【 ヒガンバナの種子 】 植えようと思った種子(植えたのは左側)