この国の農業について(多分その1)(本日は徒然なるまま) 「食」の面から考えると、今は安全で安心できるものを食べたいという消費者の心理は大きな流れ。これほど、製造者、生産者と消費者との信頼関係が一挙に崩れた国も珍しい。(一説によるとマスコミの影響力にもよるか) いつもながら思うに日本という国はどうも極端にふれる国だ。(たとえば、①ヘアーなんかもそう。私が幼少の頃、「いつや?」、ちょっと見えただけで発禁処分だったのに・・・あ~あの頃が懐かしい? ②教育もそう、ゆとり教育と称していくとこまでいった大量のボンクラ製造と安易な進学、理科系に進む奴の少なさ、進んでも理科系の科目を取ってないなんて) おっと、ぼやきの余談にそれた。 農業は生産者としてどうやって作ったかは今までブラックボックス、最終製品(農産物)だけで評価されていた。 おのずと見てくれのいいもの作為的な美味しさを作り出すものに収束する。すべての起点は消費者にあり、つまり「買う」、「買わない」の選択の結果が生産者にフィードバックされた。 生産者も、その都度売れるものを作ろうとし、そして少しでも利益率の高い作物にシフトしていくのは当然の流れ。 科学技術庁監修の栄養成分表(確か4年か5年に1度の改訂、今は5訂)でトマトなんか(その他ほぼなんでも)かなり成分が昔と変ってきている。 一方、従来あまり目立たないところで、作り方にこだわった人たちが細々といいものを作ってはいた。本当にきちんと作るにはかなり手間ひまをかけなくてはいけない。そして、それぞれにいろんな工夫をされている。ここれ辺の本当のノウハウはそこの年配のおばちゃんたちにひそかに蓄積されている。ただ、どうしてもこだわって育てていくと生業に近づいてしまいがちとなる。 これを流通からの取り組みをし始めたのが、ユニクローー永田農法を取り入れた契約農家と提携--生産側は安心して農業に取り組めるだろう。 他には以前より販売部門を株式会社として取り組んだところはあったが、そこは今後もう少ししたら伸びていくだろう。 この販売面を従来はJAが担っていたが、御存知のように非効率、役所体質な組織でその末路は合併、合併。 でも、まだここの金融面での呪縛が残っていて、農家は播種から収穫、収入までの運転資金を頼わざるを得ない。 ここをブレイクすれば、もう少し見えるが、ただ自助努力できんところは変れん。 やはり特色なき、流通にもサポートされんところは大規模に集約して、来るべきXdayに備えて、競争力を持つ必要がある。 (多分続くと思う) |