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aituに乾杯

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2017.07.22
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カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
過ぎ去りし一日咲くや凌霄花



すぎさりしいちじつさくやのうぜんか




夏たけなわ
でも来月早々には立秋

夏休み
青い空と水と解放感の季節
近くの市民プールからは
子供たちの歓声が夏色に響いてくる

我家の娘たちも
小さい頃にはよくここに連れて来た

下の娘は泳ぐのは得意ではないけれど
潜るのは好きだった
大人の背丈ほどのプールで
僕の前で潜ってはまた浮かび上がってくる
自分では背が届かないから
当然 僕が両脇を抱えてやる

「もう一回!」
高々と抱き上げる
娘は息を思い切り吸い込み
手を離すと水面下に潜り
水底を蹴ってまた浮上してくる

「プハーッ!」
両脇を受け止めた僕の目の前で
僕を吸い込むのではないかと思うくらい
大きく口を開けて息を吸う
それを何度も何度もねだる

当たり前のことだけど
この子は千に一つも僕を疑わない
信じ切っている
水面に顔を出した時に
僕がいなかったらなんてこれぽっちも疑わない
完全無欠 満幅の信頼感
愛情の重心になるものが水の中に心地よく漂って
人の子の親には
なってみないと分からない幸せと喜びがあることを
うれしく思う そんな一日もあった

今年もあちこちに
凌霄の花が咲いている
毎年 この花を見ると
うれしかったことを書きたくなる
うれしかったことを こじ付けでも
思い出してみたくなる

一日花の 凌霄花のように
 






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最終更新日  2017.07.23 02:05:13
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