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aituに乾杯

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写文俳句

2017.08.07
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カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                    
つくつくし妻の点滴ひとつ落つ


つくつくしつまのてんてきひとつおつ
 







最終更新日  2017.08.07 19:00:12


2017.08.05
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
臥す妻の口に含ますアイスかな



ふすつまのくちにふくますアイスかな
 







最終更新日  2017.08.06 01:43:24
2017.07.31
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
空蝉も聴いているかや明日の分


うつせみもきいているかやあすのぶん





蝉の声というものは
もうかれこれ半世紀以上も
毎年 同じように耳にしてきているのに
その年の蝉の鳴き声は
その年に初めて聞くような感覚がある
去年の蝉と今年の蝉は同じではないから
それは当たり前のことだけれど


土中で暮らしてきた蝉の幼虫に比べ
地上に現れた成虫の生存期間は
まことに短い
そいうことを知らなければ
また別の響きで耳に聞こえたかもしれない

木の枝で
もう明日はないというような勢いで
一生懸命に腹を震わせている蝉がいる

限られた時間で
子孫を残さねばならない
その本能のような必死さは
どこから来るのだろう

生命の神秘の不思議さに哀れみを覚えるのは
自分が単に
年をとったせいだけかもしれないけれど
 







最終更新日  2017.08.01 21:00:18
2017.07.29
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
日めくりを一枚残す西日かな


ひめくりをいちまいのこすにしびかな






これさえあれば
というものを持つ人は
生きる力を遺憾なく発揮するけれど
それが
特別であればあるほど
それを失ったときの反動には計り知れないものがある

動物の世界にも
鋭い嗅覚を持つもの
速く駆ける脚力を持つもの
空を飛ぶ翼を持つもの
水中を自由に泳ぐヒレを持つもの
それぞれに特技のようなものを持つけれど
それは生きる手段であって
切り札ではない

自然界に生きるものたちは
これさえあれば というものは持たない
太古の昔からあるものの中に身をゆだねて
あるがままに生きている

人間だけである
これさえあれば
これさえなければと
生きるのに条件を付けたがるのは
確かにそのおかげで
生きていくのに便利にはなったけれど
カミソリの刃の上を這うような
どこか危なっかしい豊かさである

幾十年 幾百年と同じ場所に立ち続ける大木が
か弱き「考える葦」を見下ろして笑っている

考える力を
これさえあれば
と少し傲慢になってやしないか

人間殿
 







最終更新日  2017.07.30 00:30:59
2017.07.27
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
飛び跳ねし童も魚と網の中


とびはねしわらべもさかなとあみのなか






山峡の鱒釣り場

子供が釣った魚の竿をお父さんが持ち
子供は大きな網を持ってすくいあげる
普段は釣り場のおじさんや兄ちゃんがすくいあげてくれるけれど
子供に楽しみを残して皆で見守っている

すくいあげると子供は
網の中の魚のように
きゃきゃっと両足を跳ねてよろこんだ

夏は平地より気温が5℃くらい低い
渓谷を流れる水の音が
風鈴のように
耳を打つ
 


        






最終更新日  2017.07.28 00:28:25
2017.07.26
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
芸術のわからぬ親と芋焼酎


げいじゅつのわからぬおやといもじょうちゅう






  情熱の朱(あか) 哀愁の青

   今 混ぜながら夢の世界へ

    ああ そこから先は・・・

     You make me feel good

      Sexual Violet No.1




セクシャル・バイオレット No.1  桑名正博
model my second daughter
 
            






最終更新日  2017.07.27 05:01:01
2017.07.25
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
労働の対価にあらず玉の汗



ろうどうのたいかにあらずたまのあせ




仕事には
知恵を出せ
知恵の出ない者は
汗を出せ
汗も出ないものは 去れ

誰かの受け売りだろうけれど
初めて社会に出た職場の上司の口癖だった

常に効率化とコストダウンと歩留まりアップ
創意工夫とムダ ムリ ムラの排除・・・
書いていけば
この国の高度経済成長と技術力をバックアップしてきたものには
それなりに裏打ちされたものが多々ある
それが間違いだったという訳ではないけれど
いろいろと問題はあるにしても
この国を豊かにし ほとんどの人々が
中流意識を持つまでになったのだから

けれども
ここにきて何かが変わってきているように思う

人には得て 不得手もある

何をやらせても人より手の遅いパートの女性に
上司はいつもイライラしていた
どうしたらもっと速くできるか考えろ
彼女が速くできるように
上の者はもっと指導しろ
彼女の所で物はよく停滞していた

彼女は怠けていたわけではない
みんなに迷惑をかけてはいけないと
額に大きな玉の汗を浮かべて
いつも一生懸命だった


そんなある夏の日
職場のバーベキュー大会があり
社員の家族も呼ばれて盛大な懇親会があった
幹事が用意した食材を 大きな鉄板の上で
みんなが思い思いに焼いて食べる
エビやら魚やら肉やら野菜やら・・・

その中で
なかなかにテキパキと焼いては
自分のことはさておいて
みんなの皿に盛ってまわる女性がいた
あのパートの女性だった

焼き方も手付きが上手で
焼き過ぎることもなく
食材に合わせて焼き加減の一番おいしい所を心得ていた
魚も肉も野菜も やわらかく口当たりも良く
そのうちにみんなが彼女に焼いてもらうのを頼むようになった

彼女は小学生の子供を二人連れて来ていた
僕は彼女の子供たちに訊いた
「お母さん 料理上手やね」
「うん」
「お母さんの料理 なにが好き?」
「うん おかあさんの作るの み~んな好き!」
「そうか そうか」

子供たちのお母さんは
仕事の時とは別人のように
生き生きと笑みを浮かべては
次々と頼まれるものを焼いていた

その額には
仕事の時と同じような汗が浮かんでいた
うれしそうな玉の汗だった

労働の対価にあらず玉の汗
 







最終更新日  2017.07.26 00:13:24
2017.07.24
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
ここでしか生きられぬこと油照



ここでしかいきられぬことあぶらでり





この国に
原爆が投下された日 まだ
僕はこの世に存在しない
父と母さえまだ出会っていない
初めての一個の細胞さえまだ生まれていない

やがて
その一個の細胞から僕は分裂を始め
手や足や五臓六腑が出来上がり
目や鼻や口 耳なるものが整って
そして何やら染色体なるものの影響で
この世に男として出現したらしい
それまでにおよそ十月ほどを要している

一方
核爆弾なるもの
十万分の一秒の間に
核分裂が連鎖的に反応し
一瞬のうちに悪魔の子を産み落とす

世界で唯一の被爆国にっぽん
世界のM7以上の地震の一割が
この国で発生している地震国にっぽん
そういう国が
アメリカ フランスに次いで多くの原発保有国であるという事実

置かれた場所で咲くには並々ならぬ勇気と覚悟がいる


夏の夜の
プロ野球ナイター中継
一塁に滑り込んだ選手が
間一髪の微妙なアウトの判定に激昂して塁審に詰め寄る

どんな瞬間湯沸かし器な人でも
核分裂にはとうてい及ばない

まだまだ平和ボケなのかもしれない

身を切る痛みを覚える前に
骨を砕かれては
それこそ
身も蓋もない
 







最終更新日  2017.07.25 04:18:59
2017.07.23
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
誰かの名遠吠えしたき夏嶺かな


だれかのなとおぼえしたきなつねかな





   ひとりの姉が 嫁ぐ夜に

     小川の岸で さみしさに

       泣いた涙の なつかしさ




                誰か故郷を想わざる  霧島昇
 







最終更新日  2017.07.23 22:47:23
2017.07.22
カテゴリ:写文俳句

                                                                                                                     
過ぎ去りし一日咲くや凌霄花



すぎさりしいちじつさくやのうぜんか




夏たけなわ
でも来月早々には立秋

夏休み
青い空と水と解放感の季節
近くの市民プールからは
子供たちの歓声が夏色に響いてくる

我家の娘たちも
小さい頃にはよくここに連れて来た

下の娘は泳ぐのは得意ではないけれど
潜るのは好きだった
大人の背丈ほどのプールで
僕の前で潜ってはまた浮かび上がってくる
自分では背が届かないから
当然 僕が両脇を抱えてやる

「もう一回!」
高々と抱き上げる
娘は息を思い切り吸い込み
手を離すと水面下に潜り
水底を蹴ってまた浮上してくる

「プハーッ!」
両脇を受け止めた僕の目の前で
僕を吸い込むのではないかと思うくらい
大きく口を開けて息を吸う
それを何度も何度もねだる

当たり前のことだけど
この子は千に一つも僕を疑わない
信じ切っている
水面に顔を出した時に
僕がいなかったらなんてこれぽっちも疑わない
完全無欠 満幅の信頼感
愛情の重心になるものが水の中に心地よく漂って
人の子の親には
なってみないと分からない幸せと喜びがあることを
うれしく思う そんな一日もあった

今年もあちこちに
凌霄の花が咲いている
毎年 この花を見ると
うれしかったことを書きたくなる
うれしかったことを こじ付けでも
思い出してみたくなる

一日花の 凌霄花のように
 







最終更新日  2017.07.23 02:05:13
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