東京今昔物語 (写真の世界 http://wakowphoto.world.coocan.jp/ より)

2012/02/26(日)21:13

貯木場は下町の公園に 木場公園

木場公園の前身は木場貯木場ですが、木場貯木場は昭和51年(1976)に猿江貯木場が江東区潮見へ引っ越してきて作られた貯木場です。 この地は汐見という名前が示すように前面には東京湾の海が広がり、木材輸送に使われた仙台堀川は直ぐ海につながる川でした。広い貯木場には製材・加工の産業が集積しました。その結果、猿江貯木場より遙かに大きな「木場」が生まれたのです。 その跡地ですから木場公園は広大です。仙台堀川が公園の北側と南側を分けていますが、これを繋ぐため斜張橋の大橋が作られました。この木場公園大橋は木場公園のシンボルです。(写真1) 木場公園の北側は、芸術文化、スポーツの施設があり、中でも東京都現代美術館は、上野の都美術館とは違って現代美術を専門に展示する美術館です。スペースに余裕がありますので、大型の作品が展示できます。(写真2) 木場公園の南側は植物園や広場があり、広場には犬の引き綱をはずし自由に運動させることができるドッグランもあり、ゆったりした人々の憩いの場所です。(写真3) 木場公園を語るときは木場親水公園も併せてご紹介しなければなりません。と言いますのは、木場親水公園は、貯木場としての姿を残すべく、木場公園と同時に作られたからです。 木場親水公園は木場公園の西側に平行して細長く作られています。江戸情緒を感じさせる川沿いの景観というコンセプトですが、残念ながら上空を高速道路が走っているので、情緒的には落第です。年に一度、東京都の無形民俗文化財ともなっている川並たちの木場角乗りショウはここで行われます。(写真4) (以上)

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