東日本大震災を機に東電を辞め、一家で北海道の山奥に移り住んで自給生活を始めた著者。プレハブの住まい、自前の水・電気、薪ストーブ、顔の見える関係で手に入れる食べ物、手作りの保存食や調味料、衣類…。お金のためでなく、食べていくための暮らし。この本では、笑顔あふれる一家4人での生活から見えてきた、暮らしを手作りする楽しみ、働きすぎず穏やかに暮らすヒントを大公開。遊び、働き、学びが暮らしと一体になった「遊暮働学」を始めるには?
衣食住や水・エネルギーの自給で、豊かで楽しい暮らしが生まれる。プレハブの住まい、オフグリッド太陽光発電、伏流水や井戸水の確保、薪ストーブ、菜園でとれた野菜の貯蔵や保存食作り、野草を活かした食卓、衣類や石けんづくりなど、暮らしを手作りしながら、一方でパーマカルチャー講座やマルシェへの出店などで収入は確保し、必要なものは買い、旅行にも行く。北海道の山奥で生活技術の自給生活を実践する著者が、遊び・暮らし・労働・学びの「遊暮働学」が一体となった「自給生活」を提案し、働きすぎず穏やかに暮らすための1冊。
本書は、東京電力での勤務を経て、東日本大震災を機に退職した著者家族が、家族4人で北海道の山奥に移り住み、自給自足の生活を実践した体験を綴った一冊。住まいの建設から始まり、水や電気の確保、薪ストーブの導入、衣食の自給まで、具体的な取り組みが紹介されており、例えば、プレハブで建てた住まいに断熱施工を施し、自作のトイレや風呂を設置する過程が詳細に描かれ、太陽光発電を活用した電力の自給や、井戸掘りによる水の確保、薪ストーブによる暖房など、エネルギーの自給方法も具体的に説明されています。更に、家庭菜園やコミュニティ菜園での野菜の栽培、ニワトリの飼育、手作りの保存食や調味料、衣類の自作など、食や衣の自給に関する実践的な知識も豊富に盛り込まれています。無理のない形での自給自足生活の魅力を伝える内容で、これから自給自足を始めたいと考えている方や、持続可能な暮らしに興味がある方にとって、参考になる情報が満載で、家庭菜園や手作りの保存食など、すぐにでも実践できるアイデアも多く紹介されており、とても興味深い内容が多く書かれています。
【満足度】 ★★★★☆