なき虫タイショーとワクラクな日々

台風９号の影響で、外は大雨と物凄い風です。
それなのに、外へ行きたいと鳴くタイショーです。
まったく何を考えているのかわかりません。
こんな天気に出掛けても、誰にも会わないつーの。

仕方なく、窓を少し開けて網戸越しに外の景色を見せましたが、
それではご不満のようで、網戸をドンドン叩いています。
「ねえタイショー、外へ行っても誰もいないよ。
全身濡れちゃうよ。風で飛ばされちゃうよ」と言ってみましたが、
タイショーは「行きたいの！」と言いたげにニャーと鳴いて、
窓のそばから動こうとしません。

臆病で怖がりな癖に、変なところで強気と言うか、頑固と言うか、
生真面目と言うか、、、。
タイショーなりの日々の過ごし方、スケジュールがあって、
その時間になったら行動しなければ気が済まないようです。

猫なんだから、きっちり時間守らなくてもいいし、天気が悪かったら休んでしまえば
いいのにと思うのですが、タイショーにとっては、それが自然の動きなのでしょう。

窓のそばに座ったまま、ジーと私の顔を見ているタイショーに、
「行きたいから行くの。心配することはないよ。人間が考えているほど猫は弱くないよ。
自分の身を守ることくらい心得ているよ」と、言われた気がしました。
確かに、今までも雨の日に外へ出してもずぶ濡れで帰って来たことはないのです。
軒先きや植木の間を通ったり、人にはわからない猫の通り道があるのでしょう。

今、この日記を書きながら、気づいたことがありました。
実は、タイショーを外に出すのが嫌なのは、タイショーが無事に帰ってくるかどうか、
あれこれ自分が心配しなくてはならないからなんですね。
タイショーの行動は、それこそ、自分のスケジュールに支障をきたす、
自分にとって不都合なことになるわけです。(苦笑)
タイショーは、「勝手に心配して、大きなお世話なんだよ」と、思っていることでしょう。

と言うことで、タイショーを外に出してやりました。
それから数時間後、雨と風が少し弱まったときに戻ってきました。
ちょっとだけ背中とシッポが濡れていただけでした。
心配して損しました。(笑)