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フィギュアスケートの全米選手権でペアに出場した井上怜奈選手が、
パートナーのジョン・ボルドウィン選手から 「氷上プロポーズ」を受けたそうです。 競技を終えたボルドウィン選手がひざまずきながら、 井上選手のの両手を握り「僕と結婚してくれますか」と問い掛けたそうです。 井上選手は1度で聞き取れませんでしたが、 2度目の言葉で「はい」と返答されたそうです。 井上選手、おめでとうございます。(パチパチ 拍手) 井上選手は、本当にすごい女性です。 苦難を何度も乗り越えてこられました。 井上選手のすばらしさを是非知って下さい。 「ほぼ日刊イトイ新聞」 NHKアナウンサーの刈屋富士雄さんインタビュー! 『オリンピックの女神はなぜ荒川静香に「キスを」したのか?』 第19回:井上玲奈選手の取材より、一部抜粋・引用させていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 井上選手はリレハンメルとアルベールビルに 15歳と17歳で出ているんですが、 その後3回めのオリンピックを目指すとき、 長野オリンピックのシーズンの始めに お父さんが肺ガンで亡くなってしまうんです。 お父さんの応援が井上選手のスケートの 大きな支えだったものですから、 そのお父さんがいなくなったショックで 彼女は長野オリンピックの代表争いに まったく力を発揮できずに破れてしまう。 そこで彼女は一回スケートをやめちゃうんです。 お母さんとしては、 もうやめて当然だなと思っていたらしいんですが、 ある日、突然、井上選手が スケート靴を持って練習に行くんですって。 どうして彼女がスケートをもう一度はじめる気になったのかということが お母さんにはずっとわからなかった。 それが、今回、全米の代表になって いろいろなインタビューに彼女がこたえていくなかで、 「お父さんがいなくなって 落ち込んでいるお母さんを元気づけようと思ったから もう一度、はじめようと思った」 ということがわかった。 お母さんはそこではじめてそれを知るわけです。 だから、お母さんはトリノに応援に来てるんですけど もう、ぜんぜん演技を観られない。 で、その後、スケートを再開した彼女は ペアを求めてアメリカに行くと言い出す。 アメリカでとにかくがんばってらっしゃいと送り出すんだけれども、 お金がないんです。 それで彼女がアメリカで何をやったかというと 日本のお土産売り場でアルバイトをしながら そこからレッスン代と生活費をやりくりする。 なにしろ、競技に出るにも衣装が買えないですから 布を買ってきて、自分で縫っていたそうです。 自分で縫ってると、たとえば、ある大会では、 ビーズをつけるのが間に合わなくて ショートプログラムのときには半分のビーズをつけて滑って、 その翌日にはビーズが増えてる、 そんな状態で試合に出ていたんです。 そういうふうに試合に出てるときに彼女は肺ガンにかかるんです。 幸い、当時のアメリカには、最先端の抗ガン剤があったので、 その病院に行って、とにかくその抗ガン剤をうってくれと言って 治療をはじめた。 ただ最先端とはいえ、強い抗ガン剤だったので ものすごい副作用があったらしいです。 でもその副作用に耐えながら練習を続けた。 しかも、入院はしていないんです。 通いで抗ガン剤をうったんです。 その抗ガン剤をうちながら アルバイトをして、レッスンをしてという、くり返しだったんですって。 そんなわけでフラフラしてるから練習中に落下して頭蓋骨を骨折して、 前歯がほとんどなくなってしまうような、 5時間くらい意識不明になる大けがをして。 そのときに落ちた後遺症で心的外傷後ストレス(PTSD)にかかって わけもなく突然涙が出たりだとかそういうことにずっと苦しんで。 それが治ったと思ったら 今度は、落ちたショックで卵巣を片方破裂させて卵巣摘出を受けて。 そこから治って、 ようやくペアがうまくいってきて 最後のチャンスというか オリンピックをかけたショートプログラムで4位と出遅れてしまう。 もう絶望的ななかから はじめてのスロー・トリプル・アクセルをフリーで決めて、 大逆転で全米チャンピオンになって、 トリノオリンピックに出場してきたんです。 ‥‥すごい話でしょう? これほどすごい話が実話としてあるのかという。 ぼくもいろいろな選手を知っていますし、 すごい選手もたくさんいますけれど、 ほんとうの意味ですごいと思いました。 それをぼくはお母さんとじっくり話して、すべて確認できて、 もうね、いや、すごいなって。 やっぱり日本の宝ものというか、 こういう女性がいるということを知ってほしいなと思ったんです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.30 03:09:07
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