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カテゴリ:アート
今日は、久々に近所のブック・オフへ行きました。
お目当ての本はありませんでしたが、 ふと目に止まったのが、山田かまちの詩画集『青い炎』でした。 17歳の若さで亡くなった山田かまち。 この詩画集は、彼の死後発見された絵画や詩の代表作約180点で構成されています。 私の場合、かまちさんと言えば、絵画の方の印象が強くて、 詩は読んだことがなかったのですが、 ノートに殴り書きされたかまちさん自筆の詩を読んで、 その迫力に圧倒されたというか、 なんだか胸にグッとくるものがありました。 特に印象に残った詩は↓です。 音楽は語るものじゃない。音楽することだ。 スポーツは語るものじゃない。スポーツするものだ。 絵は語るものじゃない。絵するものだ。 勉強は語るものじゃない。勉強するものだ。 物事は語るための材料じゃない。夢中になるものだ。 何もしゃべるな。言葉なんていんきちだ。 詩なんか書くな。字をかくな。 わくを作らないでくれ! あと、音楽は生きていることを実感できる~みたいな詩もよかったです。 店内で立ち読みしていることを忘れてしまうくらい 集中してしまいました。(笑) 本のサイズが大判なので、絵も迫力がありました。 結局、この本は買わなかったのですが、 今になって買っておけばよかったとちょっと後悔しています。(苦笑) 今から数十年前、まだ東京に住んでいた頃、 実家に帰省したときに、高崎市にある「山田かまち水彩デッサン美術館」 に妹が連れて行ってくれたのですが、 残念ながらその日は休館日で、作品を見ることができませんでした。(笑) それ以来、かまちさんのことは思い出しもしなかったのに、 今になって何故って感じです。(笑) 今度は、ちゃんと休館日を調べて、 生のかまちさんの作品を見たいと思います。 山田かまちとは、出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より -------------------------------------------------------------------------- 山田 かまち(やまだ かまち、1960年7月21日 - 1977年8月10日)は、 死後に遺作となった詩や絵画によって知られる様になった人物。 群馬県高崎市出身。 <生涯> 幼少より絵画の才能を発揮する。 中学3年生の頃からビートルズなどのロックに傾倒。 同級生であり後にミュージシャンとして活躍する氷室京介とバンドを組んだこともあった (この点に関しては、当時群馬のロックシーンでよく知られていた楽器店店主が 群馬県の会報誌で、「氷室くんと山田くんが同じバンドにいたことはない」 と述べているので真偽不明である)。 -------------------------------------------------------------------------- 私としては、かまちさんが氷室さんと同じバンドにいたとかいないとかは、 どうでもいいことだと思っています。 氷室さんにとって、かまちさんは大切な友人であったことに変わりはないのですから。 氷室さんからかまちさんへ送られたメッセージはこちらで読めます。 このサイトで紹介されていた二つの詩もいいですね。 激しく生きろ 激しく生きろ 激しく生きろ 宇宙に飛び出す時代 寝ている時じゃない ばか友達が何を言おうが ばかな教師が何を言おうが 親がどんな顔をしようが 君はよく考えて 自分の幸せをつかむんだ 激しく生きろ 激しく生きろ 激しく生きろ 分かり合うことが愛なら ひとりぼっちの人たちが多すぎる 愛も知らないで愛を語り、ひとりぼっちで死んでいく これも神様のさしずなら、神様なんていらないね 氷室京介/20th Anniversary ALL SINGLES COMPLETE BEST“ --------------------------------------------------------------------------- 高校受験に嫌気が差し、16歳の1年を浪人として過ごす。 群馬県立高崎高等学校1年生の17歳の時、自宅でエレキギターの練習中に死去。 このエレキギターは17歳の誕生日にプレゼントとして贈られたものであった (死因には感電事故、自殺など諸説があるが遺族らの意向により公表されていない。 没後、母親が出版した本には「改造したエレキギターの電源コードが原因の感電死」 と記されており、一般にはこの説が流布しているが、 この本は様々な点で創作箇所があると指摘されている。 また本自体もノンフィクションの人物伝として書かれたものではない)。 かまちの海/山田千鶴子(文庫) <死後> 死後、保管されていた詩を書き付けたノートやデッサン水彩画を、 母親や恩師などが中心となり詩集や画集として出版、一躍注目を集める。 個展なども開かれた。 これを機に、1992年に高崎市片岡町に「山田かまち水彩デッサン美術館」が設立された。 残された詩、デッサンに対する評価は定まっていないが、 一部マスコミによる「夭折した天才」という偶像化には批判の声も多い。 2004年には彼の人生が映画「かまち」として映画化された。 監督:望月六郎、主演:谷内伸也。 【送料無料選択可!】かまち/邦画 DVD ---------------------------------------------------------------------- <本> 『悩みはイバラのようにふりそそぐ』:1992年/筑摩書房 『悩みはイバラのようにふりそそぐ』:1996年/筑摩文庫 『17歳のポケット』:1993年/集英社 『17歳のポケット』:1996年/集英社文庫 『青い炎』:1993年/学習研究社 『山田かまちのノート(上)』:1993年/筑摩文庫 『山田かまちのノート(下)』:1994年/筑摩文庫 『ガブちゃんの冒険』:1994年/学習研究社 『山田かまち作品集-アートキャラバン1994‐1995』:1995年/TOKYO FM出版 『十五歳のポケット』、『十歳のポケット』:1996年/集英社文庫 『ありがとう、かまち-山田かまちへの熱いメッセージ」文芸春秋編:1996年/文藝春秋 『17歳―かまちザ・ベスト ぼくは12色』:2000年/角川書店 『山田かまち―夭折の詩画人 KAWADE夢ムック』:2003年/河出書房新社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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