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朝はいつもと変わらない時間に起きましたが、夫から「誕生日おめでとう。」と言われて、改めて今日は誕生日だったと思い出しました。 朝食がすんで夫が出勤してから、実家の母に電話しました。誕生日には母の声を聞くことにしているからです。でも母は出ず、留守番電話に切り替わってしまいました。 時間をおいて3回かけましたが、同じでした。母は大分耳が遠くなっているので、電話のコール音が聞こえない時があります。外出することはほとんどないので、洗濯機を回しているのかとも思いましたが、やはり心配になりました。 そこで仕事中の兄に、母に変わりがなかったかとメールしました。 すると「おふくろは元気だよ。後でもう一度かけてごらん。誕生日おめでとう。」とすぐ返信があり、ひとまずホッとしました。兄にお礼を言って、午後にかけなおすことにし、前から約束していた友人とのランチに、吉祥寺に出かけました。 その友人とは、帰国してから会うのが2回目。2日前が彼女の誕生日でした。私より1歳年下ですが、そのしっかりしていることは、遥かに年上のお姉さんのようです。(遥かに年下の友人でも、たいてい私よりしっかりしていますが・・・。)イギリスに居るころは、ほとんどカウンセラーのように、相談メールを送っていました・・・。 お互いバースデーカードを交換したら、(私の方は郵送が間に合わず、2日前はeカードを送ってあったので)友達は私が書いたカードをくるくるとひっくり返して「これはすごいわねえ。ちょっとないわよ。」と感心していました。 そんなに豪華なカードでもないのにとみると、なんと上下逆さまに文を書いてしまったのでした。 食事をしながら、彼女が聞いてくれるのがうれしくて、イギリスでの思い出話をたくさんしました。 ホストファミリーのことや、子どもたち、先生方のことなど。彼女は日本語教師で、渡英前には、私を日本語教材の専門書店に連れて行ってくれて買い物に付き合ってくれました。 また、彼女は国際結婚をしているので、異文化間のコミュニケーションの経験が豊富なのです。相談相手にはもってこいの友達です。それでちょっと頼りすぎました。 その彼女に、誕生日でもカードもプレゼントもないという我が家のことを話し、「前はなんとも思わなかったけど、ジュディの誕生日のジェフの様子を見ていたので(事前に好みを聞いて、一人で買い物に行き、自分でプレゼントを包んで、誕生日の朝カードと一緒にテーブルに置いていました。)それと比べると寂しいと話しました。 ジュディあてに来たプレゼントの花を、ジュディに気づかれないように受け取って、ガレージに隠しておいたり。ジェフの心遣いは大変なものでした。そして当日の朝は、たくさんのカードとプレゼントが朝食のテーブルに置いてあって、ジュディが一つ一つ開けていくのを二人で見守ったものです。 すると彼女は「旦那様には誕生日を祝うという習慣がないんじゃない?」と言いました。確かに彼の実家に誕生日を祝う習慣がなかったとしても、不思議ではありません。彼女が言うには、彼女の旦那さまにも誕生日を祝う文化は全くないのだそうです。彼女がお友達からプレゼントやカードをもらっているのを見て、ハッとした旦那様は、なんと彼女に現金をプレゼントしてから出勤していったと聞き、笑ってしまいました。 誕生日を祝う文化のない旦那様は、一昨日の彼女のバースデーをすっかり忘れていて、もちろんプレゼントもカードも用意していなかったのだそうです。 これを聞いたらなんとなく納得してしまい、今までの物足りない気持ちが、「そうか文化がないのか。」とさっぱりしてしまいました。 友達と一緒にお茶をいただいた、多奈加亭というカフェでプルーベリーのタルトとガトーショコラ(自分の好きなケーキ)を買って帰り、夕食も自分の好きなものを作ってお祝いしようと思いました。 彼女と話したら、なんだかエネルギーが湧いてきて、児童文学を書くことや、クリエイティブ・ライティングを学んで、英語でも物語を書きたいこと。自分のやりたいことが彼女と話しているうちにはっきりしてきました。 彼女は「作家になるんでしょ。就職の面接を受けたのは、目標が変わったの?」とか「普通は成人になってから1年くらい外国で暮らしても、英語は出来るようにならないものよ。特に会話は、間違うのが嫌でなかなか話せないという人が大半よ。それなのに、小学校で働いたり、子どもたちに教えられるようになったとはねえ。」と心底腑に落ちないという表情で言うのです。 仕事はするにせよ、しないにせよ、作品を書くことを柱にして生活をしていこうと思ったし、英語は何ができるようになって何が足りないのか、それをわかりやすく把握するためにも、IELTS(アイエルツ)を受けてみようと決心したりしました。 帰宅して魚屋に行くと、新鮮で大きな鯵が1尾80円と格安だったので、お刺身にしました。ご飯を炊いて(夫が8時半ころ帰ると言うので、その時間に炊きあがるようタイマーをかけて)後は鯵のアラで吸い物を作ってから、セルラスのピアザ(火曜日の例会)に出かけようと戸締りをしていると、夫が7時に帰ってきました。 明日の出張に必要な検査機器を持ち帰ったので、大きく重い機械を持って雨にならないうちにとタクシーで帰宅したのだというのです。それで予定より1時間半も早く帰ってきたのでした。 刺身も作りたての方が美味しいし、お腹も空いているだろうと思い、セルラスに欠席のメールを送り、そのまま一緒に夕食にしてしまいました。 夕方母に電話して、刺身の作り方を聞くと(母は元気でした。)「全部手開きして、皮も手で剥くと無駄になる部分が少なくてすむよ。」とアドバイスをもらったのです。「今度帰ってきたら、一緒に料理して見せてあげるね。」とうれしそうな母の声でした。 お刺身は我ながら美味しくでき、その後買ってきたケーキで一緒にお茶をいただいて、すっかり満足して時計を見るとまだ8時でした! 夢のようです。夕食が早いと、すごくゆっくりできるし、いろんなことができます。そこで私は、誕生日の今日のうちに、なんでもいいから物語を書き始めようと、机がある部屋に行き、資料を整えたり、大学ノートを開いて色々計画を書き始めました。 なんだかすごい充実ぶりです。 ついでに今まで溜めていたアイロンがけも全部終わらせ、提出しなければならない書類を作成したりと、一気に色々なことが片付いたのでした。 最後に夫に誕生日のプレゼントに、ブリティッシュカウンシルの英語レッスンの授業料をお願いし、了解してもらいました。誕生日って自分で好きなようにデザインできるんですね。人に期待しているよりずっと心地よかったです。 そんなこんなで、とても楽しい誕生日になりました。今日を境にエネルギーが変わったような気がする誕生日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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