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IIP(インターナショナル・インターンシップ・プログラムス)http://www.internship.or.jp/ のオフィスに行ってきました。私は、この団体のプログラムでイギリスに行ってきました。 私がプログラムに応募したのは、昨年の2月で、7月出発のコースでした。2カ月のロンドン近郊での語学研修と10カ月のプライマリースクールでのインターン研修というプログラムで、インターンとして働く10か月も含めて、全体がワークエクスペリエンスによる語学研修と言う考え方でした。 合格が決まって、団体の指示に従い学生ビザの申請手続きをして、イギリスの小学校で働くために必要な渡航証明(警察でもらう無犯罪証明書)を取って、2か月の語学学校と研修先の学校をIIPが手配してくれ、ホストファミリーは語学学校と、研修先の小学校が用意してくれました。これら全体が語学研修なので、私たちのビザは学生ビザです。 イギリス滞在中は、毎月IIPに月例報告をメールで送られてくる様式に記入し送信していました。でも最後の報告書だけは、渡英前に様式を紙でいただいていて、研修の最終月に記入し、IIPに郵送またはファックスすることになっていました。 その最終報告書には、1年間の研修中の様々な内容について自分なりの評価を書きこむようになっています。また研修を通じて気づいたことや団体への意見なども書くようになっているのですが、帰国直前の7月末に書き始めたものの、最後の数か所が書けないままになっていました。 伝えたいことはたくさんあり、とても用紙に書ききれないという気持でもあり、日本への再適応が思いのほか大変で、帰ってきたら書き続ける意欲がなくなってしまったのも書けなかった理由でした。 でもこういうことをそのままにしていると、ずっと気がかりな忘れ物をしているようで、そこに穴があいて、大事なエネルギーが漏れ続けているような感じでした。 やっと毎日の生活の流れができてきて、落ち着いてきたので、そろそろ(2か月も)放置していた最終報告書を書きあげ、オフィスに持参して手渡そうと思いました。そうすれば、用紙に書ききれないことも、直接担当者の方にお伝えすることができるからです。 IIPは以前文京区にあったのですが、この6月に世田谷区に移転して、我が家からとても行きやすくなりました。しかも水曜日の英会話レッスンは、IIPオフィスの最寄駅から2駅の場所なので、4時からのレッスン前に立ち寄ることができました。 オフィスには事前に連絡してあったので、担当者の方が時間を取ってくれて色々お話しできました。担当者の方も、カナダやアフリカでの滞在経験があり、初めて会ったのに、異文化の中でくらすこと、現地で出会った差別やそれに対する考え方など、意気投合して盛り上がりました。 現在イギリスは、ビザの申請許可がとても通りにくい状況になっていて、インターンをしようとしたらその期間と同じだけの語学研修が必要だし(ですから、私のように1年間の派遣では、6か月の語学研修と6か月のワークエクスぺリンスとなります。)それよりも何よりも、ビザ申請に必要な書類がどんどん増え、審査も厳しくなっているのだそうです。渡英前半年間の普通預金口座のコピーの提出が必要で、その金額がずっと一定以上の金額でないと許可されないとか・・・。もちろん、自分以外の家族の預金通帳を足すなどと言うこともできないし、定期預金ではダメとか。結果的にビザが下りなかった参加者もいると聞きました。研修先としてはしばらくイギリスは難しい状況だそうです。 それを聞いて自分たちが渡英したころは、随分恵まれていたんだなあと思いました。 担当者の方から、私の毎月の報告をオフィスのみなさんが楽しみにしていてくださったと聞きました。長いばかりで自分の感じたことを書きつづっただけでしたが、うれしく感じました。 報告書に書ききれなかったことで私が伝えたかったのは、滞在中に感じたコミュニケーションの問題です。 疑問やわからないことは、その場で直接当事者に伝えない限り、解決しないだけでなく、黙って我慢していることが往々にして誤解されたり、聞かないで行動した結果、迷惑をかけてしまうこともあります。わからないときに「わからない。」と言えなかったばかりに、その後大きなすれ違いになってしまうこともありました。聞き返すのが悪いと思ったとか、わからない、できないと思われるのが怖かったのですが、わからないのにわかったふりをしたと思われて信用をなくしてしまうことさえあるのです。 また納得できないこと、言われて嫌なことがあった時、感情を押さえて我慢するのが良いことだとする傾向が私たち日本人にはありますが、返ってその場で言わなかったことを不誠実だと批判されることもありました。また我慢している様子を、ただの不機嫌と思われてしまい、悪い態度だと思われたり。 日本的な態度や考え方、行動様式が、誤解を招いたり、問題を深刻化させたりすることを、事前の説明会などで伝えたらどうかというのが、私のお伝えした意見でした。 担当者の方は、「多くの参加者の方がそう思ってくれたらいいのですが、コミュニケーションがうまくいかない時、IIPに何とかしてくれと言ってくる方がたくさんいます。当事者同士で率直に話した方が、うまくいくことが多いのですが。」とのことでした。 もちろん団体が間に入った方が良いケースもあると思います。身の安全にかかわることやお金のかかわることなどは、第三者が入る必要のあるケースが多いとのことでした。 私が現地でぶつかった疑問や問題、またはホストファミリーや学校で生じた誤解などは、自分で話して解決する以外に解決の方法はなかったと思います。IIPにしてもらえることなど、全く思いつきませんでしたし、なかったと思います。その場そのばで、担当の先生やジュディやジェフに話したからこそ、大きな問題になる前に解決できたと思うことばかりでした。聞いてみたら全くの誤解と言うこともたくさんありました。 私が考えたことは、すでに団体としては十分わかっていることだったようです。ただそれを参加者にわかってもらうのは、また別の問題があるようでした。お金を払って参加しているプログラムなので、余計団体への期待も高いのでしょうか。 異文化間の交流事業と言うのは、色々な難しさがあるのだなと思いました。メールのやり取りだけで知っていた担当者の方と話ができて良かったです。興味が似ているからでしょうか、それからそれへと話が弾み、気がつけばレッスンに遅れそうになっていました。2時間近く長居してしまったのでした。 少しは派遣していただいたことへの恩返しができたかなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.08 17:51:06
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