Think global, act local!
初めて迎える厚木での新年。暮れからやんやんが泊まりに来ています。やんやんはこの4月まで大学で研究をしていましたが、春から法律事務所で働いています。日本では年末年始の連休ですが、中国は旧正月を祝うので、年末年始は帰国しないそうです。やんやんが我が家で年越し、お正月を一緒に過ごすことにした理由はこうです。私たち夫婦にとっても今回の暮れと正月は厚木の実家で迎える初めてのお正月です。当初はやんやんと一緒に旅行でもしようかと言っていたのですが実家で迎える初めての正月なので、三が日はどこにも出かけないことにしたため やんやんに我が家に来るか聞いたところ、彼女も泊まりに来たいということで年末年始を一緒に過ごすことになりました。 やんやんは、私とおせち料理を作るのを楽しみにそして初めて日本の家庭でお正月を迎えるのを楽しみにしていました。 私はやんやんと春節の春巻きや野菜肉まんを一緒に作るのを楽しみにし娘が実家に帰省するのを待つ親のような気持ちで、お正月を迎えました。 やんやんが「喜んでくれるといいな」とおせち料理を作っていると、本当に幸せで私の母も毎年こんな気持ちで私を待っていたのだろうかと思いました。 昨日はやんやんが作ってくれた春巻きを、近所の伯母の家や従兄弟の家族のところに届けました。88歳の伯母に夫が春巻きを持っていくと「その人は日本語わかるの?」「中国の人はみんな春巻きを自分で作るの?」などと、驚いて聞いていたそうです。なんともほほえましい。その後「とても美味しかったから、留学生の方にお礼を伝えて欲しい」と、わざわざ電話までかけてきました。 随分感激してくれたようです。春巻き本当に美味しかったので、伯母の気持ちが良くわかりました。 娘のようなやんやんが一緒に過ごしてくれたおかげで、新年を心楽しく穏やかに迎えることができました。 今年の抱負は Think global, act local 昨年引っ越した後、今はフォワードと名前を変えた英語学校の代表である石渡先生から、こんなスローガンをいただいたことがありました。New Place, New Life本当にその通りになったなと思います。厚木で、夫が育った実家や地域で暮らすことは、今までの価値観や行動様式を変えました。都心の暮らしで、たくさんの素晴らしい人や情報に接し、そこから多くのものを学んできました。 でもいつもバランスが悪かったのは、取り入れることにばかり偏り自ら情報を発信したり、何かの創り手になるということがなかったから。 こころよく 我に働く仕事あれ それをし遂げて 死なむと思うと謳ったのは石川啄木ですが、私もずっとそれを探してきました。でもどんなに壮大な夢や希望を持っていても、それを叶える初めの一歩をなかなか踏み出すことが出来ませんでした。小さなこと、すぐに出来ること、身近な人と始められることよりも大きな夢、遥かな目標、そして世界に認められるような活躍をしたいと思っていたのかもしれません。文字に書くと本当に恥ずかしいです。引っ越して、自然豊かな地域で、実り豊かな作物を生み出す土地に暮らし周囲の人たちから、漬物の漬け方や保存食の作り方など、教えてもらいました。みんなが営々と続けてきた暮らしの堅実さ、家を守る責任感、人をもてなす思いやりを深く感じます。 ここで、ことばを育てる活動の芽を、どんなに小さくても作り、育てて行きたい。家族や身近な人たちとの暮らしを大切にしながら。これまで自分が学び、取り入れてきたたくさんの素晴らしいことを分かち合い、育てあうことが出来る人とつながっていきたい。 だから新年の抱負は Think Global, Act Local です。身近な場所で、小さなことから動いて、人ととつながることで、新しい道も出来、世界も開けていくでしょう。まずは第一歩から動き始めます。Think global, act local