ロコな休日

2010/09/29(水)15:27

映画 『悪人』

DVD・映画(4)

原作を読んでから、見たいと思っていた 映画『悪人』を観ました。 原作がすごくずっしりと重たかったので、 映画はすんなりと心に入りました。 普通のごくありふれた生活がやけに現実的で、 登場人物がみんなよくいる、いるって感じ。 虚ろな目をした妻夫木演じる青年や もろチャラ男の岡田将生の大学生役も・・ 被害者役の娘もそこらへんにいそうな若いOLだし・・ なんだろう・・? 本を読んだときとは違う切ない感覚。 それでも生きていく・・ 生きるって苦しい・・っていう感覚ですね。 やぱり映像の力って大きいな。。 原作読んで、自分の視覚的なイメージしてたものより、 実際の妻夫木聡の真っ赤な唇とか、 深津絵里の真面目で儚い姿とか 樹木希林のがっくり落とした老いた肩とか・・ 強烈に入り込んできます。 雨、風、寒さ、自然。 撮影大変だったと思いながら、見入ってしまいました。 リアルな世界では安定した生活にどっぷりつかってる人には この2時間半くらいは「悪人」の切なくて悲しい現実に浸るのもいいのでは・? それにしても、大人の世代は 被害者の父母にしても、加害者の祖母にしても 家族としての壮絶な悲しみに遭遇しても、生から逃げず、 ・・たくましい感じがする。 守る人の存在って大きいってことですね。 黒髪のつるつるお肌でさわやかな妻夫木聡の顔が 急に見たくなってしまいました。

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