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お客様からご注文をいただく際、納期を「最短」「大至急」と書いてくる
お客様が時々いらっしゃいます。「早ければ早いほどよい」という お客様もよくいらっしゃいますね。 正直に書きますが、私自身はあまり好まない言葉です。 なぜなら、聞く人に無言のプレッシャーを与える言葉だからです。 しかし、これらの言葉を工場から見ると、 「何日に出荷すればよいのかわからない」ということになります。 ですから、これらの言葉が書かれたときには、 「この材料は何日に使う予定ですか」と質問することにしています。 「出来次第」と書いていただくお客様もよくいらっしゃいます。 この場合は、「納期は〇〇日になりますが、よろしいでしょうか?」と できるだけ早く回答することにしています。少量の場合に多いですね。 受注生産工場の基本は、「納期の決まっていない商品は作らない」ことだと 私は考えています。ですから、「最短」「大至急」「早ければ早いほど良い」 という情報だけでは工場は商品を作りません。 納期が決まっていないのと一緒だからです。 納期を「最短」「大至急」「早ければ早いほどよい」を書くお客様に、 「何日に使いますか?」と聞くのは、工程がいつ作ればよいかを判断するためだと お考えください。 当社へご発注をいただく場合には、納入日を明記していただきますようお願い致します。 お客様から見て「無理だろう」と思う納期でも出来ることがありますし、 逆に「こんなに納期がかかるの?」と思われるときもあります。 継続してご発注をいただくお客様には、「このくらいの納期ならできそうだ」と いう感覚を持っていただいているようですが、新規のお客様や、直接工事に 関わらない方が材料の発注をいただく場合に、「最短」「大至急」という 言葉が多いようです。 材料の納期について経験がないのでどれくらいの期間でできるかが わからないので、とりあえず「最短」と書いていただいているようですが 正直、「最短」「大至急」と書いても工場は動きません。 工場の本音を言えば、 「至急」と書いてあったらいつでもいい。 「大至急」と書いてあったらもっといつでもいい。 という感覚になってしまいます。 お客様の都合は「早ければ早いほどよい」ですが、 工場の都合は「遅ければ遅いほどよい」なのです。 本当に使う日程に合わせて生産をしたい。これが工場で働く人の本音です。 当社では皆、「現場を止めたくない」という意識をもって働いています。 「明日大工さんが使いたいから何とかして欲しい」という情報があれば 何とかしたいと思うのが人情ですし、納期も早くなります。 「とりあえず最短で」という意識のお客様がいらっしゃると、 他の現場の納期に次々と支障が出てしまいます。 ですから、翌日でも、翌々日でも結構ですので、 実際に材料を使う日をご指定くださいますようお願い致します。 ご発注をいただく際に、現場で大工さんが使う日程などの情報があると 社内で働く社員に一体感を出すことができますので、当社としては有難いです。 このことは、以前にも「大至急をやめよう」というタイトルで 書いたことがありますが、新しいお客様が増えて、また「最短」「大至急」と いう言葉を見るようになりましたので、あらためて私の考えていることを 書いておきます。 以前書いた文章は下記にありますので、よろしければご覧ください。 ▼2003年2月「大至急」をやめよう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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