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あらかん・その後の暮らし

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2010年04月01日
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今週の日曜日の定期電話をしたときには、おふくろから『4月は帰らなくて良い!』という話でした。
しかし、一昨日の昼過ぎオヤジから電話がありました。
「こんな時間に何のようだろう?」といぶかりながら電話に出ると。
『すぐにでも帰れないだろうか?お母さんが倒れて怪我をした・・』という話です。

おふくろが『怪我をして自分には力がなく身体も不自由なので何にもできない』というオヤジの話にも驚きましたが、何より驚いたのが、オヤジとおふくろの怪我の原因の話の喰い違いです。
オヤジは『昨日の夜、お母さんがトイレに行く途中に倒れて怪我をして動けなくなった』というし、おふくろは『そうじゃない、橋の上で転んだ』という始末???

オヤジは96歳、おふくろも間もなく89歳という高齢です。
今までは、世に言う『ボケ』の症状はなく、遠く離れていても安心して過ごしてきました。
この話の食い違いに、一瞬『痴呆症』という言葉が頭をよぎりました。

嫁の言葉もあり、やるべきことを片付けて最短で帰れる交通手段を選び切符の手配をしました。
そして、今朝早く故郷島根に着きました。
仙台と違い、島根では桜の花が満開です。
島根で桜の花を見るのは学生のとき以来実に40年ぶりです。

家に着いて、オヤジ、おふくろの顔を見て一安心。
思った以上に元気そうです。

そして、オヤジとおふくろの話の喰い違いの原因が分かりました。
怪我はおふくろが病院に行く途中に転んだことによるものですが、痛みはその時にはなく、夜トイレに行く途中に突如襲ってきたようです。

オヤジは耳が遠く、おふくろはオヤジに話したといっていますが、結果としてオヤジには『聞いていない』状態だった為、痛みに苦しんでいるときに転んだと思っていたようです。
胸につかえていた心配事が一つ解消しました。

おふくろは、転んだことが原因の「膝蓋骨(しつがいこつ)」の損傷で3~5週間の治療が必要なようです。
この治療期間は安静が必要で、下手をすると手術をしなければならない状況になるといわれています。

ところが、痛み止めの薬の効果で、痛さを感じないおふくろは、病院から帰ってきてからも洗濯や炊事、掃除などの家事を行っているということです。
高齢の老夫婦だけの生活だからという、おふくろの責任感がそうさせるのでしょう…

私が帰ってからも、同じように家事をしようとするので、『手術をするなら死んだほうがマシ…』という手術嫌いのおふくろに『痛くないのは、痛み止めのクスリのせいで無理をすると手術をしなければならなくなるよ!』と半ば脅しに近い言葉で、安静するように促しました。

今は、その言葉が効いたのか静かにベッドに寝ています。
少しでも早く、元気になって欲しいと願っています。








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最終更新日  2010年04月01日 20時11分57秒



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