Ｉターン　ｔｏ　宮城

先週の買い越し第1位は外国人でした。買い越し額は2687億円でした。しかし、外国人は先物を2670億円売り越したので、個別株と先物の合計では17億円の買い越しにとどまりました。ほぼ売り買い均衡だったと言えます。

買い越し第2位は信託銀行でした。買い越し額は815億円でした。信託銀行は先物も382億円買い越し、合計では1198億円の買い越しになりました。
これが合計での買い越し第1位です。

一方、売り越し第1位は自己売買部門でした。売り越し額は1733億円でした。しかし、同部門は先物を1264億円買い越したので、個別株と先物の合計では468億円の売り越しにとどまりました。

売り越し第2位は個人でした。売り越し額は1675億円でした。個人は信用で買い越したものの現物をそれ以上に売り越しました。
個人は先物を319億円買い越したので、個別株と先物の合計では1356億円の売り越しになりました。これが合計での売り越し第1位でした。

先週は、日経225が前週の16000円台半ばの水準から上昇し16000円台後半で推移したものの、金曜日には16500円付近まで下落して終わったのでした。
上昇を引っ張ったのは信託銀行の買いだったと思われます。
これまで売り越しの話題に欠かなかった信託銀行ですが、なぜ買い越しになったのか興味を惹かれます。これが一時的なものかどうか、来週以降の統計に注目です。

上昇局面で短期的な上昇を狙った個人の信用買いがあったものの、個人全体では利食い売りが優勢でした。個人が信用で買い越しになったことは信用買い残の増加と整合します。
個人は株価の安い場面で買い越し、高い場面でうまく売っています。相変わらず上手です。

外国人はこのところ売り買い均衡が続いています。今週以降彼らがどちらに動くのかが相場の方向を決めるでしょう。