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2008/01/06(日)01:09

ヤバい経済学

科学談義(24)

どうもあけましておめでとうございます。久しぶりの更新です。今日は年末にかけて、読んだ本の話。昨年、海外の空港の本屋さんで「Freakeconomics」という本がベストセラーになっていたので気になっていたのだが、実は日本語版がでていた。そのタイトルが「ヤバい経済学」。訳すのにもっといい訳はないのかなと思うが。でも、とりあえず買いました。本書の内容は、日常生活や社会的な事象や仕組みをインセンティブで明解に説明するもの。例えば、不動産屋さんは、第三者から預かった不動産の販売には、多少安くても売り抜く方を選ぶ・・手数料の比率から考えて、多少値上がりしてもあまり得でないから。一番面白かったのが、因果関係の話。ある地域で調査したら、子供の学力と家の蔵書の冊数に相関があった。そこで、ある州の知事は各家庭に本を配ろうとした・・よい考えだと思います?でも、因果関係が逆なんですよね。例えば、警察官と犯罪の検挙数が相関するのは当たり前で、だからといって警察官が犯罪を犯している訳ではないし。前にニュースでやっていた「サザエさんの視聴率と株価は逆相関する」というものも、サザエさんの放映を一時的にやめれば景気が上向くとは誰も思わないはず。だけど、教育なんかだと因果関係がはっきりわからなくなってしまうようだ。他にも「麻薬の売人はなぜママと一緒に住んでいるのか」のような魅惑的なタイトルが並んでいて、全般的に楽しみながら読めたのでおすすめ。ヤバい経済学増補改訂版

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