2009/05/25(月)18:55
興福寺創建1300年記念「国宝阿修羅展」@東京国立博物館
門前まで行きながら、根性足りなく諦めた「国宝 阿修羅展」
1週間経て、リベンジして参りました♪
※前回の画像使い回しです、、
やはり、金曜日の延長時間を狙って、、、
この日は並ぶのは覚悟の上で、でも、仕事が一区切りついたのでいつもより早く退社。
国立博物館到着は、午後5時30分。。
公園入り口に「50分待ち」の表示。
→チケットは、公園入り口のインフォメーションで買えます。
こちらの方が、空いています。(当日チケットの方は、ここで買う事をお勧め)
何時間待ちでもOKなように、新しい本を一冊持参♪
平成館に着いた時は、待ち表示は40分に。。
友達にメールしたりしていたら、あっという間!(携帯打つのに、激しく時間のかかる私、笑)
館内は、人が多いながらも、結構じっくり観ることが出来ました。(阿修羅以外は、、)
インドで古くから信仰されてきた異教の八つの神を集めて、仏教を守り、仏に捧げものをする神としての役割を与えられたのが八部衆。
阿修羅はその中の一体です。。
乾闥婆像(けんだつばぞう) 緊那羅像(きんならぞう)迦楼羅像(かるらぞう)五部浄像(ごぶじょうぞう) 沙羯羅像(さからぞう)
それぞれ、頭上に獅子の被り物、三つ目一角、鳥の頭、象の冠、蛇を頭から巻きつける、、
子供の顔立をされた異形のお姿は、深く心の奥底まで覗き見られるような、
不思議な気持ちにさせられます。
とても惹きつけられて、この場所で長いこと向き合っていました。
畢婆迦羅像(ひばからぞう)鳩槃荼像(くばんだぞう)は、4月19日までの展示でお会い出来ませんでした。 残念!!
こちらのサイトで、八部衆のお姿が観られます。。。★
阿修羅だけは別室で、国立博物館お得意のスロープを作って、上から向き合う場と、
足下からぐるりと360度見上げる場と、二つの視点で鑑賞出来る展示方法。
→余談ながら、日光月光の時はこの展示がとても良かったのですが、、
私が訪れた、金曜6時過ぎの場合、、、
係員の方が、絶えず「後ろの方に場所をお譲りください。」(スロープ上)
「立ち止まらず、動いてください、後ろの方にお譲りください」(阿修羅の回り)
それでも人々は動かず、場内は身動きできないくらい人が増え続け、、、状態。
少しでも大勢の方に見やすいように(?)考えられての展示方法かと思いますが、
今回のように想定を超える入場者があった場合、逆効果だった気もしました。
正直、私はアナウンス(決して大きな声ではないですが、、)と、人混みが気になって、
とても無心で阿修羅像に向き合うことはできず、、、
むしろ、他の八部衆との対面に、深く感じ入るものがありました。
事前に、阿修羅を運び込むプロの方のお仕事振りを特集した番組なども見ていたので、
感慨深いものはありましたが、、、
まさか阿修羅も、奈良の地を離れ、こんな風に大勢の人に囲まれるとは、、、
思いもしなかったことであろうと、、、そんな感想を持ちつつ、、雑念まみれ、、(笑
照明が赤過ぎる、と感じた兄は、多分、実際のお寺でロウソクの炎の中では、こんな風に見えるのだと思う、と言っておりましたが、、
そんな事を感じる余裕もない混雑ぶり、、
ま、自分も出かけておいてなんですが、、、ちょっと異様な感じでした。。
阿修羅の人気ぶり、、スゴイです。。
→時間が経つほどに空くどころか、どんどん人が増えていき、、
この日は、閉館を30分延長していました(あまりにも入場者が多かった為の措置だとか、)。
一通り鑑賞したら、早々に常設展示場へ。。
今回のもう一つの目的、、
是非とも観たかった作品がありました。
上村松園の「焔」
※源氏物語に登場する六条御息所の生霊を描いた作品です。
美人画家といわれる松園の中では異色ですが、情念が絵から立ちのぼるような物凄い作品。
平成館の混雑ぶりが嘘のように、ひっそりと静まり返った館内で、じっくり鑑賞。。
やはり、上村松園、素晴らしいです。。惚れ惚れ。。
※「焔」始め、上村松園の作品こちらのサイトでご覧になれます・・・★
上村松園に興味をもたれた方は、宮尾登美子の「序の舞」一読をお勧め。
女性が排除された世界で、文字通り心血を注いで絵に向かい合う松園の生涯に惹き込まれます。
混雑振りには辟易でしたが、、
思い切って訪れて、大変満足♪
外に出ると、辺りは既に真っ暗。。
上野公園の森の上には、くっきりと月が出ておりました。。
おまけ。。
本館地下のミュージアムで、お土産♪
鳥獣人物戯画 の小風呂敷。。
今まで何度も目にしながら、迷って見送っていたのだけれど、、
阿修羅展の記念に、、(興福寺の記念が、高山寺ですね、、笑)
鳥獣人物戯画 、、
やはり、良いー。。。
眺めてニマニマしています、、(@´艸`)