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和木綿生活(わもめんくらし)~宮田織物~

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2019年06月05日
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カテゴリ:くらし

※今回は思いついたことをだらだら書いています。

薬を飲む時にふと思ったのはなぜ「服用」という言葉に「服」が入っているのかということ。「服を用いる」のがなぜ「飲む」ことになるのかしら。

宮田織物は生地織り、デザイン、縫製までほぼ自社一貫生産で服を作っておりますが「服」という言葉について深く考えた事はありませんでした。そこで今回は、インターネットで「服」という言葉について調べてみました。引用も多用しておりますが、どうぞ、ご容赦くださいね。


「服用」「服薬」、そして「内服」「内服薬」。薬に関する言葉には、どうしたわけか着るものであるはずの「服」という漢字がよく使われています。これには「服」という漢字の語源に理由があります。語源と言われている記述があるのは、古代中国に編纂された地理書『山海経(せんがいきょう)』、

この書物の中で、薬草などを「衣服」のように体にまとい病気の原因となる邪気を防ぐことを「外服」。体の中に入れて体内で邪気を防ぐことを「内服」と言い表しています。この「内服」が、「服」が使われている薬についての語源であると言われています~言葉の救急薬様引用
https://99bako.com/2268.html

言葉の救急薬様のサイトに、こんな記事がありました。なるほど、「外服」と「内服」、そんな言葉があるのですね。薬を飲むのは「内服」、からだにまとって皮膚から薬効を取り入れるのは「外服」。風邪の時にネギを首に巻くと良いと聞いたことがありますが(そのまま巻くというより、すりおろした物を布などに包んで巻くと良いそう)、これは外服といえますね。また、草木染めの服などはまさに「外服」でしょう。

さて、宮田織物の服はというと、草木染めではなく、お手入れの簡便さや実用性を考えた上での、化学染料を使った堅牢染めの生地を使っています。和木綿(わもめん)という名前で、糸選びから始まり、自社で織り上げた、宮田織物のオリジナルの織物。ひとつひとつの生地に名前が付いています。薬効こそございませんが、素材自体が、皮膚を刺激せず、適度な保温性、吸湿性、また気化熱で涼しいなど、天然の空調と言われる綿100%の織物ですから、適度な心地良さをまとえると考えています。

和木綿の話をもう少しすると、久留米絣、久留米縞をルーツに持ち、多種多様の色柄を展開しておりますが、筑後地方の四季を映した色合いと「かすれ、ゆらいでいる」柄行が共通項。揃っていない、むらがある、手仕事にも通じるそんな味わいを持たせることで、どこか懐かしく、ほっとできる織物を目指しています。またそのために、糸使いや織り柄、色目にも心を砕きます。

この和木綿を使った「服」の心地良さや味わいが心の内服薬となり、まとうことでその人らしさを引き出すお手伝いができたら、こんなに嬉しい事はありません。


服は会意兼形声文字です。「わたし舟」の象形と「ひざまずく人の象形と右手の象形」(「従える、つける」の意味)から舟の両側につけるそえ板を意味し、それが転じて(派生して・新しい意味が分かれ出て)、「身に付ける」を意味する「服」という漢字が成り立ちました~OK辞典様引用https://okjiten.jp/kanji536.html

OK辞典様のサイトにこの記事もありました。舟の両側につけるそえ板、つまり、舟の形にそって付いている板→身(の形)にそって付いているもの=服、という流れでしょうか。従うという使い方があるのも(例:心服)そのせいなのですね。「服に着られる」というあまりありがたくない言葉もありますが、「服」の成り立ちを知ることで、服は従わせるもの、服に着られてはいけないという戒めにもなりそうです(笑)


今回、「服」について知らなかったことがたくさんあり、少し物知りになれた気がします(笑)「服」はその人となりを表す無言で多弁なツール。まわりの空気感を変えてしまうほどのパワーもあります…といいながら、忙しさを理由に適当な服選びをしている自分を反省しつつ「服」の話は終了です。ありがとうございました。


※写真は令和元年六月一日のお昼ご飯。玄米とお味噌汁ととれとれの茄子の味噌煮。ほっとする味わいで、しみじみからだに優しく、飽きません。宮田織物もそういう服を作っていきたいです。


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ご縁を大切にしたいと思います。
宮田織物を宜しくお願い申し上げます。
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(TEL) 0942-53-4550 (FAX) 0942-53-8150
メールアドレス:info@e-miyata.com
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創業大正二年。糸を選び、織りから
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Last updated  2019年06月05日 11時45分43秒
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