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ASPCA(3)

「ASPCA」in New YORK

人口:800万 ペット数:500万 警察権限を持つ「動物虐待捜査官」:15名

[1] 衰弱した3匹の犬がいるとの通報
新人のクリスティーヌ・アダムスも同行する

犬の名はマックス ガリガリに痩せている
離れて暮らす継父から少年(12才)が預かっているらしい

地下室に行くと、もう1匹は死体で見つかった
頭部を穴に突っ込んだ何とも無残な死に方 頭が抜けなくなったらしい

犬の死体は回収 検死のために診療所に持ち帰る

マックスの状態も診療所で調べて 結果を基に飼い主と話すことにする

この悲惨な現場にアダムスは戸惑い気味

正体の分からない毛皮が床に落ちている これも持ち帰ることとする

やせ細ったマックスには治療が必要

『飼育放棄されていたのは明らかです。
12才の子に世話を押し付けるなんて、全く無責任にもほどがあります
『私の予想では飼い主は責任転嫁するでしょうね。あの少年に』

診療所での診察
マックス ひどく痩せていて衰弱状態の境界線上 検査でさらに調べる

犬の死体 最悪な死に方 餓死と言ってもいい痩せ方
     『じわじわと苦しみが増す むごい死です』

正体不明の動物の毛皮  ヤギっぽいが何なのかは分からない
     「素人の皮革業者って感じだわ」特定できないため、処分する

犬たちは満足に餌をもらっておらず、餓死またはその寸前にあった
虐待といえるかどうかは、これからの検査で分かる

マックスが診療所に来て三週間後 体重も増加して元気になった

もう1匹の検視解剖の結果
心臓、腎臓、腸の周囲などに脂肪が一切ないことが分かった
死因になるような外傷はない  頭がはさまった状態で見つかったが
首には出血や骨折のあとはなかったので餓死したと考えられる

飼い主は電話で様々な言い訳を並び立てていた
飼い主を警察署に呼び出すことにする

『彼は虐待については否定し続けていますが、
子供に世話を任せたのは間違いだったと認めています。
身柄拘束後は訴訟手続きが行われ、おそらく今日中に裁判となるでしょう』

罪状は動物虐待罪  死んだ犬の痛みを思い知らせる

マックスが救出されて3ヶ月後 マックスは全快
新人捜査官のアダムスも満足であるが
しかし彼女は今後も悲惨な現場を幾度も目にするはずです

『今回の件は勉強になりましたが、まだまだ経験不足です。
悲惨な現場をみるたびに毎回落ち込んではいられません。
まさか最初からこんな事件とは思ってもみませんでしたが
今はマックスの体重が増え 健康も回復して安心しました。
性格も最高です 愛らしい子です』


[2] 近所の飼い猫が死にそう
飼い主を訪ねて治療が必要な状態かを確かめる

飼い猫スパイクが病気 数日前より立てない状態 体が麻痺している

すぐにASPCA診療所に運ぶ

神経に異常がある
屋外を自由に出歩いていたのなら、白血病か免疫不全の疑いがある

数日後 スパイクは死に その死体からが検出された
同じ地区で数匹の猫が死体で見つかった
『近所に猫嫌いな人がいるようです もう許しちゃおけないわ』

雨天の中でも警告書をあちこちに貼り住民に注意を促す
「これで状況提供者も増えるでしょう」
文面には動物の毒殺は犯罪行為だと書かれてる

店で聞き込み中に警告書が何者かに破られる
地道な聞き込みは再犯の抑制効果を持っている

『犯人逮捕が無理でも最低限 犯行を止めたいです
一番大事なことは地域協力して再犯を防ぐことです』


住民が立ち上がり情報提供に賞金が懸けられた
『住民は皆怒っています 地域一丸となって犯人を捕まえようと必死です
そのうち誰かから情報が入って容疑者が浮かび上がるでしょう』
『犯人は私たちの姿に怖気づき、鳴りを潜めていますが20匹も犠牲になったんです』

彼女はいずれ犯人が捕まることを願い、今後も巡回を続けるつもりである


[3] 死亡した犬がいるとの通報
雷雨の中 飼い主を訪ねたが死んだ犬は見当たらない
飼い主は捨て犬を助けている 車椅子の男性

「保護してるんだ。最近も男に殴られていた犬を助けた」

「善意で近所の捨て犬たちを君が救ってやってるんだな?」

「今まで色んな犬種の犬を20匹ほど世話してきた。路地裏の捨て犬とか闘犬なんかを救い出して

家に連れ帰って面倒を見てるのさちゃんと散歩もさせてる 車椅子を引いてくれるんだ」

犬は健康そうだが、これ以上数が増えると問題である
虐待の形跡がないので移動手術車を手配し避妊手術を受けさせるよう指導するに留まる

『彼は動物に危害を加える人間ではないようです
哀れな犬たちを窮状から救い出し世話してやってるんですね
拾われた犬も幸せなはずです。また様子を見に来ますけどね』


[4] 市警の要請を受けて
病院に連れて行かれた男性の飼い犬を見に来た

「暴れる男性を取り押さえようと警察が家に踏み込むと犬がいたそうです。
 犬はやせ細っている上、室内が不衛生なのだそうです。男性は精神障害の疑いで検査中です。
メモを残して家族の誰かから連絡が入るのを待ちます」

通常 飼い犬の引渡しには 皆簡単には応じないが
家族が面倒を見ないならば、保護することになる

問題の犬を見ることが出来た  犬には十分な食事と治療が必要
診療所に連れて帰り適切な処置をする

虐待に関する捜査はこれから
飼い主の精神鑑定が終わらないと責任能力が問えるかどうか分からない

犬の名はボストン
診療所で治療して新しい飼い主を見つけるのがベストと思われる

「尻尾を見ろよ あそこを出られて相当嬉しいんだな」
ボストンは捜査官によってヤンキーと改名
「こいつも喜んでる お前は今から正式にヤンキーだ」
「ボストンファンは怒るかな 最大のライバルだからな」

診療所では念のため証拠写真を撮影する

『劣悪な飼育環境は数多く見てます。電気も止まっていて廃屋同然なのが一般的です』

『でもこの犬は飼い主と普通に暮らしていました。
なぜ飼い主の一家がこの犬が痩せこけているのを気にしないでいられたのか理解に苦しみますね

『慎重に聞き込みをして答えを出そう』『それが任務だ』

ヤンキーがASPCAに保護されて三週間後 体重が標準体重に達した
この日トレーナーのもとで里子に出せるかどうか適正を判断する

攻撃性や恐怖心がないかチェックする
『治療して、はいサヨナラ、ではなく犬に適した里親を探すのが私たちの務めです』



[4] セントラルパーク
クリスティーヌアダムス(新人)は
この任務のベテランより観光馬車の定期点検を学ぶ

捜査官「『私も馬を飼ってますから、まずは飼い主として、
それから捜査官として、御者に適切な対応を求めます
仕事の相棒に対し愛情を持って接してほしいだけです
馬の大半は個人所有なのですから商売道具というより家族の一員です』


まず免許証を調べる
つぎに左前足のヒズメ番号とナンバープレートを確認
馬と馬主と厩舎の名前を確かめる

9時半より前に仕事をさせるのは違反

御者は馬を酷使しないよう走行距離を記録する義務がある

通りすがりの馬の足音からも問題に気が付く
「緩んだ蹄鉄の音ね。その場で直せる御者も中にはいるんだけど、、、
戻ってくるのを待ちましょう」
蹄鉄を見ると釘がボロボロ
営業停止にはしたくないが、蹄鉄が緩んだまま走らせるわけにはいかない
蹄鉄を換えたら連絡するようにと伝える

『馬のためだから仕方ないわ ご協力ありがとう』

『この仕事を長くやってると次第に音を聞き分けられます』

点検を終えたアダムスは一人前の捜査官になるために
また重要な知識を得た

ASPCA捜査官として新人アダムスは大切な訓練を受ける
銃の扱い方を習う
NY市警と同等の権限を有するASPCAの捜査官には
武器の携帯も認められている警棒も手放せない。訓練は3ヶ月続く

訓練生3人のうち過去に警察機関での経歴をもたないのはアダムスだけ
アダムスの前職は野犬などを保護するシェルターの職員
今後は凶暴な動物だけでなく、凶暴な人間にも対処せねばならない

『私は幸せです。この町に住む哀れな動物たちを
虐待から救えるんですから、、、私が一番やりたかった仕事です』
『実弾が込められた銃を手にして、とても大きな責任を感じますね。
人を殺す力を持つ武器を所持するんですからね』


立派な捜査官になるためにはまだ幾つも難関が待ち受けている

アダムスは3ヶ月の訓練を見事にやり遂げた
明るい未来が彼らを待っている






2月14日「ASPCA」in New YORK

人口:800万 ペット数:500万 警察権限を持つ「動物虐待捜査官」:10名 

[1]緊急通報 血を流している猫がいる

窓から、あるいは屋上から投げ落とされた模様である
飼い主自身が投げ落としたという証言もあるが、証拠はない
飼い主はアルコール依存症、本人も治療が必要である
猫2匹の引渡しを要求し承諾が得られたので、治療はASPCAにて行うことになる

その後猫たちは里親のもとで幸せな生活を送っている



[2]傷口が開いたまま放置されている犬がいるとの通報

極端に痩せていて、身動きが出来ないほど衰弱している犬  身体に傷がある
飼い主は「車が汚れるから」という理由で獣医に連れて行っていない
犬は12才で、一ヶ月ほど前から病気だという
『人間は基本的に善良であると信じたいが、
どうして、こんな衰弱するほどまでほっておけるのか、信じられない』

飼い主の承諾を得て、ASPCAで保護し、病院に連れて行くこととなる

結果的に犬は助けられなかった。
死因については特定はできないが、
空気銃の玉が4個見つかり、肝臓の状態が非常に悪かった
肝臓の状態から長い間栄養状態に問題があったと思われる

獣医により、ネグレクトと判断されたので、
飼い主は動物保護法違反により、逮捕された
高額罰金刑か実刑となる可能性がある



[3]顔に大きな腫瘍のある犬がいるとの通報

犬が4頭いる
その中に頭から頬にかけて、ただれたグレープフルーツ大の腫瘍がぶらさがっている犬がいる

「子供が病気になってお医者さんに診せない人はいない、
病気になった動物を獣医にみせることは飼い主として最低限の責任
お金がないのは言い訳にはならない」


飼い主は留守 
一刻を争う緊急事態ではないと判断されるのですぐには保護できない
通告書を残し、翌日訪問することになる

再訪問での飼い主の話では、お金がないから病院に連れて行けないと言う
「お金がないはいい訳にはならない」
飼い主から犬4頭の譲渡の同意を得て
ASPCAにて治療を受けさせることになる

獣医の診断によって、ネグレクトの証拠があれば逮捕する

幸い良性腫瘍だったものの 
少なくとも半年~1年前から腫瘍はあったはず
ただれた大きな腫瘍に飼い主が気が付かないはずがない
潰瘍も出来ていた  ネグレクトと確認

飼い主は犬を悲惨な目に合わせていながら、その自覚がない
高額な罰金と禁固刑

保護された犬は里親のもとへ引き取られた



[4]同居人が犬の足を折ったという通報

犬は2頭  
1頭は足が折れている
もう1頭には皮膚病が見られる

皮膚病の犬はお年寄りのもの
獣医に見せる費用がない  自分自身の生活自体が苦しい模様
ちゃんと飼えるかどうかが問題だが、
年寄りから12年間飼っている犬を取り上げることはしたくない

足の折れた犬は同居人のもの お年寄りと同居人との折り合いが悪い 
『人も動物も助けてあげたい』
飼い主が帰って来ないが、足の折れた犬を早く獣医にみせなくてはならないので保護する

後日、飼い主より説明を受ける
お年寄りが足を折ったわけではないことが分かる
お年寄りの皮膚病の犬は治療を始めたことを確認

飼い主には弱いお年寄りを労わるようにアドバイス
お年寄りには古着を届けて、使ってもらうことに

骨折した犬は里親のもとへ

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