(検証!)日本書紀30巻と消えた帝王系図1巻
前回紹介した、日本書紀30巻と消えた帝王系図論文を実物原本で検証していきましょう。まず初めは前記載の最後の文章画像から1)の吉田家代々の所蔵家本で秘蔵の系図とのことででしたがこの様に吉田家の方々の記載に(秘本)(家本)の記載があり。2)の兼右の時代(天文時代)家本として記載がされています。3)表題として神代上下巻御系図と書くように青蓮院宮が依頼(天文2年授受)(青蓮院宮が受け取った系図本に記入記載されて本来の吉田家家本の事ではありません!)4)系図一巻は神代の系図で神武天皇以下の皇室には及んでいない。この様に神代上下巻のみの系図となっています。5)系図の内容が日本書紀に対応して書かれていないのか?こちらは神代巻最古の写本で国宝の日本書紀神代上巻です。(少し文字が見にくいですが!)果たして、この書に対して対応しているのか?国宝本を参考に見て頂けれ判断ができます。*最後の画像一番右上の(うましあしがいひこ)の仮名読みがウマシアシヤヒヒコヂノとなっており可の下の文字が(美)ではありません。後世に伝えられた写本は全て(美)に成っていますが、国宝本はこの系図と同じ文字が書かれいますのでかなり古い時代の日本書紀に対応していたのだと思われます。疑問)神代上下巻の系図だけで巻き物一巻が構成出来るのか?量的に少ないのでないか!この様に巻き物一巻を作るには十分な内容が書かれており、巻物を作ることは可能です。*伝本が消失・紛失したとは考えておらず、日本書紀の家(卜部吉田家)の沽券にかけて伝えて行こうとする、吉田家の強い拘り。江戸時代初めの慶長時代に吉田家次男の吉田神社内の神龍院梵舜がこの系図を大事に守って居た事がこちらの花印署名された部分から判断できますね。参考までにいつ頃この書が吉田家にもたらされたか?という疑問に対しての回答画像がこちらの奥書及びこの系図本を書写した別の古文書(虫食い部分が有る為確認するのにコピーをお願いして入手)と現代語訳の分を付けたしました。この書から1351年~1355年位の時期にすでに有った系図を書き写して、卜部吉田家の家本にしたようでその後は秘本扱いにて公の場から姿を消したようです。・・・青蓮院宮所蔵の系図本行方は?最後に)何故、一般人個人のワンココがこの系図を持っているかは中部地方の古文書商から入手、おそらく戦争の混乱期に吉田家所蔵の蔵書が大量に流出してしまい大半は博物館等が保護しましたが漏れた書も沢山あったと思われます。*この古文書系図が世間でいう散滅して現在に伝わらない(日本書紀の帝王系図一巻)か否かは皆様個人の判断でお決めいただければ幸いです!!偶然が重なりご縁でワンココ家にこの系図がやって来たのだと、末永く大事に守って行こうと思います。byワンココ!!****追加記事と画像*****上記記事の最後、現代語訳の文中に釈日本記20巻と系図と有りますがワンココ所有の、釈日本記帝皇系図を少し記載致します。この様に本題の系図と記載内容が違う系図が釈日本記帝皇系図に成ります。