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李舜臣役キム・ミョンミン氏インタビュー

「一年半着た甲冑を脱いで・・・」
(不滅の李舜臣を終えた李舜臣役のキム・ミョンミン氏のインタビュー内容です)


「一度に李舜臣のイメージを拭うことはできないけれど、李舜臣を愛する人々の視線に逆行しないくらいの挑戦と変身は必要でしょう」

重い甲冑を脱いで以前の姿に戻ったがまだぎこちない。
1年半という長い時間をひたすら李舜臣として生きたので当然であろう。


「現在に蘇った聖雄李舜臣」という称賛と共に大河ドラマ「不滅の李舜臣」の長丁場を終えたキム・ミョンミン(33)。長かった無名時代を打ち破り掴み取った「俳優」という称号がわずらわしいだろうが
「黙々と走ってきただけ。振り返る時間はなかった」と微笑む。


今でも最後のシーンが心残りだ。
敵の銃弾を受け淡々と死と向き合う場面で彼は淡々としていられなかった。監督は淡々とした微笑みを要求したが、彼の目からは涙が流れ落ちた。

「涙が流れてNGを何回か出した。『どうしてこんな風に逝くしかなかったのか』という思いを捨てられなかった。胸が詰まって安らかな表情を作れなくて残念だ」


昨年出演要請が来た時、彼は可能性だけは認められていた中型新人で、自らも出演を躊躇した。
「自分がどうして・・・」と戸惑いが大きく、一生懸命演じても悪評は免れないだろうという恐れが先立った。
しかし23戦23勝を成し遂げた劇中の李舜臣のように、今は満足感と爽快感に満ちている。


*厳しかった無名時代を一飛び

「誰が李舜臣を演じたとしても俳優ならば努力しただろうし、自分とはまた違うカラーの李舜臣を描いただろう。これまでの称賛と激励は李舜臣というキャラクターのためで、それ以上でもそれ以下でもない」

単純な謙遜だけではないようだ。彼にとって「李舜臣」は成功というプレゼントと同時に再び宿題を抱えさせた。

移民を決心させるくらい厳しかった無名時代を超えて、再び演技者としての人生を与えられた事がプレゼントならば、俳優にとってはむしろ致命的ともいえる強烈に染み付いたイメージは、彼がこれから克服していかなければならない宿題だ。

「これから演じてみたい役は多いが、欲ばるわけにもいかない。一度に李舜臣のイメージは捨てられないだろうが、応援してくれる人の視線に逆行しないくらいの挑戦と変身は必要でしょう」


*押し寄せる出演要請は一旦保留に

「再充電をしたいからという理由からだ。変わりにいくつかの原則を立てた。歴史劇ではないこと、拒否感を感じるキャラクターは避けて欲しいと所属社に申し出ている」
そしてスクリーンで来年会えるだろうと付け加えた。

現在、刑事や企業人役で登場する映画を3編ほど検討中である。


今後共演したい演技者と羨望する俳優はシム・ウナとチェ・ミンソク、イ・ビョンホン。
デビュー当時からファンだったというシム・ウナとは新人時代「美しい彼女」で単発だったが共演し深い印象を受け、全てのキャラクターを自身のカリスマで消化するチェ・ミンソクの節制された感性と、イ・ビョンホンの感受性がうらやましいと語る。


*海外を回って経験を積みたい

しかし、とりあえずは休息だ。近いうちに1ヶ月程海外を回る予定だ。移民計画は諦めたが、自然あふれるニュージーランドで再充電をし、事業計画も立て、姉が住むという日本にも家族と訪れる予定だ。

「移民まではしなくても若いうちに海外で苦労をして、視野も広げたいと思ってきた。海外で色々なことを経験したいと思ってきたが、ようやく機会が与えられた。まずは自らを振り返り、時間の余裕を感じてみたいが、演技者としての詰まったスケジュールがすぐに懐かしくなるような気がする」


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