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カテゴリ:本・読書
どんな話を書いてもうまいなぁ、近藤史恵。
と思わないわけにはいかない連作形式の短編集。 シャッターが目立つ地方の寂れた商店街。 閉店した書店の後に、場違いにも感じる佇まいのランジェリーショップができる。 ある種「女性性」を象徴するともいえる場所を舞台に、それぞれに生き難さを抱えた主人公達。 「彼女」達を癒すのは、上品で可愛らしい飾りとともに胸を優しく包みランジェリーであり、この店の女主人でもあるのでした。 *** 少し前に紹介した「赤と白」でも描かれた母親による娘への抑圧、高齢化社会、癌による乳房の喪失など、決して軽くはないテーマが取り扱われます。 それでも、最後は必ず優しい気持ちに浸れること間違いなし。 女性の下着に対する感覚は全くわからない男が読んでも、電車の中で泣きそうになっちゃいましたから、女性読者は要注意です。 適正カップ度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/09/24 10:06:32 PM
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