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カテゴリ:本・読書
登場人物自体はほぼ重複する二つの中編、
「ブラッド・ゼロ」 「クラウド・ナイン」 の2作。 ブラッド・ゼロはインドの貧民街から物語が始まる。 そこから米国の巨大IT企業オッド・アイに舞台を移してからはジェットコースターの展開。 思わぬ方向からストーリーが進む楽しさに身を任せるとよい。 ここでは人口血液が重要なモチーフなのだが、数日前にそれ関係の大きなニュースがあった。 人工血液、動物実験に成功 1年以上の常温保存も可能 クラウド・ナインはさらにスケールが大きな話になる。 衛星での発電からマイクロ波送電、ここまでは随分昔から研究されているテーマ。 会社ではなく私費でこれに投資していたオッド・アイのオーナーが病に倒れる。 しかし、彼の承認無しに起動しないはずのプログラムが突然動き出し・・・ しっかりした素材集めをベースにしたサイエンス・ミステリー。 主人公木挽橋隆一とオーナーの娘との微妙なカンケイが色を添える。 神業度★★★☆☆ クラウド・ナインと聞いて「お、今年のボードゲーム枠か」と思った方、残念でした。 それは、次の本になります。 予告 「 スコットランドヤード・ゲーム / 野島真司 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/09/12 09:38:34 PM
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