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カテゴリ:本・読書
第一回『このミステリーがすごい!』大賞・読者賞W受賞の東山彰良デビュー作。
悪質な犯罪者が収容される刑務所<キャンプ9>内から物語は始まる。 冒頭で描かれる脱走防止のアイポッパーというシステムのグロテスクだけれど妙な説得力を持った設定にまず引き込まれる。 このあたりのSF的うまさはこの人の魅力だ。 そして、クソみたいな日常に、気の利いた会話。 このアンバランス感を湛えながらも破綻しない小説の空気がいい。 そして、被害者の父親達が<キャンプ9>に乗り込んでくるところからは、最後まで怒涛の展開だ。 暴力と犯罪の小説であるにもかかわらず、このオシャレぐあいはなんだろう。 人生のルール度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/11/07 09:08:07 PM
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