予定では今頃フランスで会議中の筈だったのですが、事情があって出張が中止になったので昨年の画像を引っ張り出して来ました。パリの街中を歩いていて、突然視界に風車が飛び込んでくるというのも不思議なものですが、モンマルトルには実際にそういうものがあるわけです。
この風車からも程遠からぬ所に、有名な Moulin Rouge があります。その名の通り「赤い風車」が看板がわりになっているキャバレーです。そこに出入りしていた画家のロートレック (Henri de Toulouse-Lautrec ) を描いた映画のタイトルでもあり、その主題歌となったシャンソンのタイトルでもある。このシャンソンの作曲者はオーリック (Georges Auric ) 。クラシックの作曲家ですが、上述の Moulin Rouge 以外にも、ローマの休日、オルフェ、美女と野獣など、往年の名画の音楽を数多く手がけており、彼の名前は知らないまま、彼の作品を耳にした人は多い筈です。
さて、こういう長い前置きをしたのは、私のグループ "Voice of Tokyo" が、来月26日に開催するコンサートでオーリックの作品を取り上げるという話をしたかったからなのですね。 "La Soiree Francaise et plus " と題したコンサートで、オーリックを含むフランスの作曲家の作品に、懐かしい Carpenters と ABBA を取り上げるというプログラム。セーラームーンの音楽などで一部には熱狂的なファンを持つ作曲家有澤孝紀氏に Moulin Rouge のオリジナルアレンジを委嘱し、後半のポップスの伴奏には New York からピアニストのDavid Stein 氏を招聘するなど、ちょっと普通では考えられないほど贅沢な企画になっております。会場やチケットの入手方法など、詳しいことは
こちらをご覧ください。御来聴をお待ちしております。