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うにのこべや 菜緒にゃさん
2007.04.13
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カテゴリ:いぬ +ねこ

庭にツルキキョウの花が咲いている。
ツルキキョウ
去年の今頃・・・ワタシの保護者であり、精神的支えであったパグのぷりんは
4月15日の誕生日を過ぎて、たった4日目の19日にこの世を去った。

13歳だった。
老衰ではない・・・
後ろ足に出来た腫瘍を、発見したとき既に10歳を超えている
ぷりんに全身麻酔をかけるのが怖かった。
麻酔で死なれるのが怖かった。

何ヶ月も、何ヶ月も、そう・・・ぷりんが逝ってしまうまで
ワタシは、手術をすべきかどうかに悩んでいた。
ぷりんの実の妹、ちょこも同じく腫瘍で数年先に逝っている。
ちょこの場合は、子犬の頃から引っ込み思案な性格だったので
具合が悪くて寝込んでいると、気付いたときには遅かった。
「肝臓に腫瘍ができていると思われる。」という
血液検査の結果を聞いたとき、体温は35度しかなかった。
そのまま家族でちょこを囲んで、見守る中
眠るように逝ってくれたのが、せめてもの救いだ。

ぷりんの場合は、腫瘍の場所が解り易かったから
発見してスグに切れば、生きていたのかもしれない。
腫瘍は、切ってからでないと悪性か、良性かが判らない。
だが、急に大きくなったら悪性を疑え。
この一般論に、違うことなく腫瘍は巨大化した。
最初に獣医に診せたとき
「これが悪性であった場合 切っても取りきれない可能性があり
年齢的に麻酔に耐えられるとは、自信を持って言うことはできません」と
正直なことをいってくれたせいで、飼い主の判断になってしまった。
ワタシは判断し・・・
結局、ぷりんは逝くその寸前まで、普通に食べ、水を飲み
トイレに行って・・・そのまま呼吸困難に陥ったと思ったら
20分も苦しまずに私の腕の中で息を引き取った。

ワタシは、弱音をヒト様に言うことが苦手だ。
辛いことや、悲しいことは、ずっとぷりんが聞いてくれた・・・
抱きしめて、泣いたことが何度あるかわから無い。
人と接する方法がヘタなワタシは、よく壁にぶつかって泣いた。
誰にも言えず、ぷりんだけに話しながら。

ぷりんを失って1年。
いつも、いつも、ぷりんを感じた。
傍には、2匹のペキニーズと20匹の猫がいるというのに
ぷりんのような大きな存在は、他の子ではなれなかった。

逝ってしまうまで、全ての動物を纏めていたボスの中のボス
犬も、猫も、飼い主さえも、頼りにしていた愛犬。
それが、パグのぷりんだ。

火葬に出すとき、ツルキキョウの花を一緒に入れた。
抜いても、抜いても、スグに生えてきて
ぶちんっとちぎった先を土に指しておくだけで、根がつくという
恐ろしく強靭な花・・・なのに、可憐な花を咲かせる。
この花のように、逝ってしまっても
強靭な生命力で、帰ってきてくれると信じて。

それまで、辛くても待っていよう。
他の子を、ぷりんのように上手にではないけど纏めながら
ワタシの寿命と、パグの寿命が重なるようになった頃
また出会えたら、どんなに嬉しいだろう。

それまでは、パグは飼わない。
パグは飼えない。
ぷりんが帰って来るときまでは、それはぷりんでないのだから
だから、待ち続けよう。

あの鼻を鳴らす音。
皺のある顔。
身体の大きさのわりに強い力。

好きな犬の種類は・・・と聞かれたら「ペキニーズ」と答えている。
だって、パグは犬じゃない。
パグは、その上にある何かだと思えて仕方がない。

もうすぐ、丸1年。
ツルキキョウを見ながら、「ぷりんがいない」と
泣いてしまう自分が情けなくて仕方がない。







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Last updated  2007.04.13 07:42:36
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