テーマ:日々の恐怖(1016)
カテゴリ:私事
朝の散歩のときのことである。
朝と言っても6時前後なので、この季節は真っ暗に近い。 街灯がある住宅街だけを歩いているが暗い場所もあるので懐中電灯を持っている、 懐中電灯は主に車から視認して貰うためで 私の服装は濃いグレーで纏めていて非常に見えにくいと自覚している。 さらに昨日あたりから寒いのでパーカーのフードを被ったうえで さらにキャップ帽子まで被っている。 見た目が怪しいのは自覚している。 しかし体型から女だと分かるだろうし、年齢が年齢なので あまり危機感は持たずに歩いていた。 今まで、ちょっと若めの女性の後ろを歩いて、怖がられたことが2回ほどある。 「女同士」という気持ちから安易に近付いたというか 行く方向が同じだから気にせず一緒に曲がったら驚かれたことがある。 今日はフードを被っていたせいか音に気付かず 気付いたのは地面に出来た影だった。 距離は真後ろではないかという人影に気付いたとたん 「怖い」と感じて逃げる脚力は無いので道を渡った。 幸い道を渡ってくる気配はなかったが後ろを歩いている人物が気になって仕方がない。 すぐに曲がり角で曲がるので、そこから背後の人物を見た。 小型犬を連れた女性で、何故か地面に四つ這いになって肘までついて地面を見ている。 その光景にビックリして相手が女性であることも関係なく見ながら歩いたら 見事に道端の壁に激突して右手の甲を擦りむいた。 怪我は帰宅してから見て出血しているほどで我ながら情けないとは思った。 しかしケガをした瞬間は「擦り傷で良かった」「転倒せずに済んだ」と 軽傷ですんだことにホッとしたのだ。 帰って来てからも、背後にいたのが女性だったと分かっていても怖いという気持ちは続いた。 気付いたら背後にいるというのが物凄く怖いことだと思い知った。 今まで、前方に女性が居ても「女同士だし」と気にせず同じ道を歩き 一緒に曲がっただけで恐怖を与えることに気付いていたが その恐怖がどれほどなのか思い知った。 これからは前を歩く女性に気を配ろう。 女性同士だと後ろから近付く人間は分かっていても、前を歩く人は分からない。 もっと言えば、私の恰好は不審者ぽい。 女だと分かるかどうか……いや、解っても怖いものは怖い。 うっかり前後になったら、道を渡るくらいしないと危険なのだ。 真後ろを歩かれたら物凄く怖い。 女同士とか考えたらダメだと思い知ったのである。 それにしても、今朝の女性は地面に這いつくばって何をしていたのだろう。 コンタクトレンズでも落としたかのような様だった。 怖いという気持ちが無ければ懐中電灯を貸して差し上げたのに。 ケガをして、少し離れて有る気ながら「灯りを貸しに戻ろうか」と考えたが 恐怖心が残っていたので戻れなかった。 暗い道は女性には怖いものだと自覚したのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.11.30 10:37:15
[私事] カテゴリの最新記事
|