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テーマ:犬猫派!(573)
カテゴリ:いぬ +ねこ
かなり前には頻繁に書いていたが最近は書かないので久しぶりに書く。
私は元々は犬しか飼育していなかった。 父が犬派で猫を酷く嫌っている人だったので自然と犬しか飼育経験が無かった。 父の影響にしては何かがおかしいほどに動物愛護傾向の強い子どもだった。 小さなころから落ちている命に敏感だった。 私が猫を飼うようになったのは犬のせいである。 姉妹犬だった2匹のパグは揃って猫が好きだった。 散歩中に出会う猫と遊びたがる。 しかし通常の猫は、犬が嫌いで逃げる。 追いかけていると猫をいじめていると言って猫好きさんに叱られる。 そういうことが続いて猫を飼育したいと思っていた時に出会ったのだ。 まだ小さな美しい青い目のシャム猫の子猫であった。 10人近くの御婦人が代わる代わる抱いて「かわいい」と連呼しているから てっきり誰かが連れて帰るのかと思っていたら「じゃあね」と道に置いたのだ。 子猫は後を追うでもなく道路沿いの寺の中に入って行った。 私は寺に入れない犬たちを、たまたま連れていた娘にリードを預けて子猫を追った。 見つけた時は再び、今度は数人の御老人が代わる代わる抱いていた。 思わず「どなたかの猫ですか?」と声をかけた。 それが最初の猫で、今でも一番大切な猫である。 シャム猫らしくプライドの高い子だったが、パグを母親だと思っているようで (パグが授乳していた時期があったため) 犬と猫というより、非常に仲の良い親子に見えた。 この経緯のせいで、犬が好きとか、猫が好きとかという話題は苦手だ。 どちらかなんて言えない。 ただ言えるとしたら犬が好きな人は「何を飼っていますか」と種類を尋ねるが 猫を飼育する人は、そういう尋ね方をしてこない。 純血種が多くを占める犬と違ってMIXが多い猫は種類を尋ねない。 そこに「ノルウェイジャンなの」などと答えても会話は弾まない。 いや、弾む場合もあるが。 猫は平均して19匹をキープしていたので「どんな猫を飼育しているか」という質問には「なんでもいる」としか答えなかった。 色は黒とサビが多かった。 貰い手が見つかりにくいからだ。 犬には茶目っ気のある名前を好んで付けたが、猫は月の名前を付けた。 恐らくという誕生月を考え、4月なら卯月、3月なら弥生、6月なら水無月、10月で悩んで神無月の神無 この4匹で止まれば良かったのだが、その時期には持ってくる人が止まらなくなっていた。 12月生まれは同じく20匹以上飼育の純血種しか飼育しない人から アメリカンカールとアビシニアンのハーフの双子を貰った。 名前は誕生石からラピスとラズリと名付けた。 その翌月には同じ人から双子と同じ父猫でマンチカンの睦月をもらい受けた。 この3匹だけは純血種らしい顔立ちと姿だったのでMIXじゃない猫の良さも知っている。 流行る前のマンチカンなんて珍しいから猫かわいがりに可愛がった。 我が家の猫は基本的に犬を恐れなかった。 犬は高い所に来ないと知っていたし、我が家の犬は猫を可愛がった。 そうして犬と猫を飼育して、痛感したのだ。 犬はシツケをしないと犬じゃない。あれは駄犬という迷惑な存在になる。 猫のしつけは簡単すぎる。 犬のしつけに厳しい権を持つ私は犬を飼う力が無くなった。 犬は歩いているのを通りすがりに見るだけで良い。 声をかけて良さそうなら飼い主さんの許可を取ればよい。 しかし、そこまでして犬に関わりたいとは今は思わない。 かつては犬と見れば噛みつかれても触りたがった私だが、今は違う。 散歩も犬がいたらなんて思わない。 犬の散歩は犬の為であり、私の散歩は私の為だ。 それは共存しない。 犬も猫も命あるものであり、アクセサリーではないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.04.18 16:40:27
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