着物でお出かけされる初心者様へ(改)
2021年の大みそかに「着物でお出かけされる初心者様へ」というタイトルで非常に上から目線の記事を書いていることをアクセス解析を見て思い出した。これは過去の私への警告で在り、反省である。気持ちとしては過去に書いてあることを全て否定するわけではない。数日前にも書いているように「着物はインナー次第で暖かいから厚着してね」とかそのあたりは変わらず思っている事である。ただし、この厚着は暖房がきいた場所ばかりを移動するなら避けた方が良い。あくまでも二年参りなどで外に長時間いることを想定しての話だ。暖房が効いていると暑くてもインナーを脱ぐのは難しい。なので暖房がきいた場所から、きいていない場所への移動の予定なら和装の羽織物を重ねるしかないのだが振袖は重ねられるものはない。お振袖は二年参りには動きにくいし向かないかもしれない。まぁ着ていらっしゃる方もいらっしゃるので、やはり若さで寒さも乗り切られるのかもしれない。アンサンブルなどだと羽織の上にコートやケープを羽織るという手がある。 過去記事には「TPOさえ」と書いたが、自分を棚に上げすぎた。私は40代でも二年参りの時に銘仙尽くしで参拝している。いわずもかな銘仙はカジュアルもカジュアルであり礼装などではない。柄足袋に柄半衿で、銘仙尽くしで二年参りに行っていた。せいぜいお太鼓を結ぶ程度が精一杯で、それも羽織物で見えない。なのでカジュアル着物でも平気で正月に歩いていたのだ。TPOなんぞ全く守っていないのである。いぜん近所の幼稚園だか保育園だかの卒園式の日銘仙尽くしの若いお母様を見てビックリしたが、私の方が酷いTPOだ。いや、だからこそ新たに書いているのだ。楽しく着られるなら何を着てもいいはずだと思うのだ。ポリのプレタ着物でもいいじゃないか。まぁポリは着崩れしやすい上に、綺麗に着るのが難しいのだけどそれでも好きな着物がポリなら着ればいいはずである。雨や雪で濡れても平気だしポリはポリの良さがある。正月らしいとか関係ない。着物を着てみようと思ったら何も気にせず、ただ快適に着て欲しいと思っている。あと美容室などで着付けて貰うと着崩れないようにキツく、キツく腰ひもを結ばれるので苦しくなる可能性が高い。着付けて貰っているときは胸も、お腹も大きく呼吸して膨らませておかないと苦しい。着付ける方は着崩れないように必死なので着ていて快適かということは二の次だ。快適に着られるように自分で着る練習はお勧めする。今や着付けの動画などネットに溢れている。分かりやすいと思う動画を探して練習しておけば良いと思う。自分で着られたら、着崩れても出かけ先で直せる。洋服と同じで、ちょっとお手洗いとかパウダールームで直せば良いのだ。あと履物も鼻緒を調整した方が良い。プレタ草履でも良いだろうが、鼻緒を自分にあわせば良い草履を快適に履ける。むろん私はプレタ草履に銘仙尽くしで正月にお参りに行った。娘には振袖を着せて、呉服屋で見繕ってもらった草履の鼻緒を修正したが自分はカジュアルで正々堂々とお参りに行っていた。深く考えることなどないのである。