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2006.05.31
カテゴリ：カテゴリ未分類
この春、腹立たしい事と悲しい出来事が続いてここしばらくあっという間に月日が経ちました ２月の末にmixiの里親さがしコミュニティに飼育放棄による猫達の緊急SOSトピが立ちました。 同じ市内での緊急事態に思わず一時預かりの協力を申し出ました。 その時はこの事が後々大変な事態を招くなんて思いもしませんでした それまでの飼育状況が完全室内飼いの子達だと聞いた私はワクチン未接種とは聞いたけど まぁ大丈夫だろう…と一応の隔離部屋を用意し２匹の猫を迎え入れました。 ところが預かりからの２週間後、２匹のうちの一匹が急死してしまいました それが３月14日の事でした。 飼育放棄猫は合計１６匹いて、保護主さんの報告によると保護を始めてから死んだ子は 既に３匹いて、どの子も急激な環境の変化によるショック死かも？という話しで そう聞いていた私は、うちで死んだ子も元々弱っていた子でもあったし衰弱が原因なのかな？ と別段不思議にも思わず、死因を確認する事もなく動物霊園に連絡して荼毘にふしました ところがその後になって他で預かった方から驚くような報告がもたらされました。 それは、預かり猫が 「ねこパルボ感染症を発症している」という恐るべきものでした その頃我が家には生後１ヶ月位の保護子猫もいてその愛らしさに夢中になっていました。 結局４月21日 子猫は「猫汎白血球減少症」通称ねこパルボを感染発症し１０日間の闘病生活の果てに 願い届かず虹の橋へと旅立ちました 怒りは保護主へ。なんで保護猫達の中に猫にとって大変怖ろしい感染症である パルボウィルス所有猫がいるんなら知った時点で連絡してこないのか。 保護主、知ってて黙ってたんです。混乱を招くから。預かりを断られたり里親さがしに支障が出たら困るからって。酷い話しです（怒） パルボが発覚した時点で、マイミクや関連コミュで質問してパルボが出た時の対処法を学んだので ここに記しておきます。 パルボウィルスはどこにでも存在していると思っていた方が間違いない怖ろしい ウィルスです。消毒していない環境では一年でも平気で生き続けるとの事です。 パルボウィルスは人の靴の底にくっついて運ばれたりもします。 空気感染もします。 猫を飼っていてうちの子は室内飼いで外に出さないから大丈夫とワクチン未接種の子に 襲い掛かったりします。完全室内飼いのマンション上層階の猫が感染してしまった事も あるそうです。 一度発症すると大変致死率の高い恐ろしい病気で子猫がかかるとあっという間に 下痢嘔吐高熱を出し、下手すると１日ももたず死んでしまうと言われるパルボ感染症ですが ワクチンを接種する事によって感染を防ぐ事が出来ます。 事実、我が家にはワクチン接種済みの５匹の猫達がいますがパルボウィルスが 蔓延する中で元気で走り回っています。 赤ん坊猫は母猫の免疫が切れてワクチンを打つまでの空白期間が一番危険で 色々な病気を発病し易いです。事実うちの子猫もそろそろワクチンだな。と 思っていた矢先に突然発病してしまいました（涙） 元気なうちに出来るだけ早くワクチン接種してあげて下さい。 パルボが発覚したら多頭飼いならすぐに感染猫の隔離を。 トイレは必ず別にし、健康な子とは分けましょう。 健康な猫への感染経路は感染猫の便、吐しゃ物への接触が一番危ないと言われています トイレは細かく舞ってしまう普通の猫砂は避けましょう。 砂と一緒にウィルスも飛び散ります。出来ればペットシートを使い 排泄の度に新しいものと交換しましょう。 隔離部屋で使用した物は出来るだけ移動させずにその室内で消毒を心がけ 排泄物も纏めておいてゴミ出しの日にそのまま密封した状態でゴミ捨て場に 移動させるのが安全です。 隔離部屋の出入りの際は着ている服の着替えを。 私は入り口の傍に上着とズボンを用意し出入りの度に着替えてました。 勿論、履物も隔離部屋専用のスリッパが必要となります。 隔離部屋で着た服は色落ちしても良いものにしましょう。 塩素系ハイターに漬け込んで消毒してから洗う必要があるからです。 水道代が勿体無いとケチらずに流水を使って何度もすすぎ洗いをします。 布団、おもちゃ等捨てられる物は出来るだけ捨てて焼却処分。 捨てられない物は塩素系ハイターか、 ビルコンSを購入し消毒する必要があります。 犬パルボなら希釈倍率1：50. 猫パルボなら希釈倍率1：100だそうです（専門家による指導） 添付スプーン１杯に対して１リットルの温水で希釈します。 それとスプレーボトルに詰め替えて、部屋中の空間に向かって散布します。 空気清浄機も活躍します。でもフィルターをマメに交換する必要があります。 掃除機のダストボックスも常に清潔にし消毒しておく事が必要です。 感染猫の他に飼い猫はいないから。とここで消毒を怠ると一年経って 新たに子猫を飼い始めたらその子猫がパルボを発症してしまった。という 笑えない話しも実際にあったそうです。 毎日、パルボの恐怖に脅えながら、ワクチンを打っていても何かの拍子に 発症してしまうかもしれない。毛玉を吐いてもビクビクし、心休まる時がありません。 上でワクチンを打っているから元気で走り回っていると書きましたが ワクチンを打っているから病気にならない訳ではありません。 感染しても症状が軽く済むという程度のものでしかないんです。 感染源となった預かり猫の残った子は幸い、パルボを発症する事もなく 元気一杯の健康体で無事に里親さんに貰われていきました。
愛猫、箏太は楽しい思い出と安易に一時預かりに名乗り出てしまった後悔を私に残し 短い生涯を閉じました。 パルボウィルス感染症は怖ろしい伝染病です。 安易に野良猫に触らないで。（どんな病気を持っているか解らないから） うちの子は室内飼いだから、大丈夫だなんて思わないで。 愛猫を守る事が出来るのは飼い主である私達人間の普段からの注意と心構えなんです。
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