刺さらなくてよかったぁー
下のレントゲン写真、何を意味しているか わかりますか?な・な・な・な・なんと!!胃の中に針が 映し出されています。長さ4センチ。一般的な縫い針です、針がついた糸を飲み込み、そのまま針もいっしょに飲み込んでしまったという主訴で来院されました。レントゲンで確実に映っていたのですぐに開腹手術を行いました。問題は、縫い針自体が他の臓器を傷つけてないかどうか。。。他の臓器を刺してないかどうか。。。胃内、腹腔内で出血がないかどうか。。。糸の長さは長くないかどうか。。。(長いと厄介)「とったどぉーー」胃を切開して、縫い針、無事にでてきました。続いて糸も。。。糸はそれほど長くなく、腸をまきつけるほどじゃなかったので安心しました。猫ちゃんが糸状の異物を食べちゃうことはそれほど珍しいことではありません。今回、縫い針を飲み込んだ時に、 針が食道に刺さらなかったのは、糸がついている側から飲み込んだためです。いくつかの運が重なって、最悪の事態をまねくことなく済んだと思います。この症例の猫ちゃん自身に運があって助かったと思います。みなさんのわんちゃん、ねこちゃんも異物の誤飲誤食には 十分気を付けてくださいね。