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2008年11月03日
テーマ：愛犬のいる生活(75233)
カテゴリ：カテゴリ未分類
前々回のお話の続きです。   お尻の病気。 「肛門嚢炎」 「肛門嚢破裂」 です。 お尻には 肛門嚢という袋があります。 肛門の横に 左右２箇所。 特別に強い臭いのする内容物が中に入っていて、 通常は 便をしたときに一緒に排出されます。 また、 うれしいとき、怖いとき、興奮したときなど、 精神的に緊張した状態においやられたときにも 自然と排出されます。 みなさんもご存知の スカンクの臭い袋。 あれと同じです。 スカンクは 身の危険を感じたときに 攻撃手段のひとつとして この強烈な臭いを発する内容物を排泄します。 スカンクちゃんの場合、 犬や猫の 何十倍もの悪臭を発するらしいですよ。 わたしは スカンクの攻撃をうけたことがないので 実際の臭いを体験できていませんが、 機会があったら ぜひ。。。 肛門横にあるこの袋、 中の内容物がたまりすぎると ↓ まず このように 腫れあがります。  肛門の横が ぷくっと 赤く腫れます。 右側のこともあれば、 左側のこともあります。 通常であれば、 自然と排出される 中の内容物ですが、 以下のような場合において、 でないことがあります。 そして 肛門嚢の炎症へとつながります。 ・内容物の粘ちょう度が高く、排出が困難なとき これは、高齢で体の代謝が悪くなった犬や 肥満で体内脂肪の多い犬にみられます。 目詰まりを起こして、 出口がふさがってしまいます。 ・内容物が過剰にたまるとき 排出されるよりも 作られる量の方が多いときに起こります。 これも コレステロール値の高い犬に比較的多く見られます。 ・肛門括約筋の力が弱い犬 排便するときには 肛門の筋肉が働きます。 肛門嚢の内容物の排泄も この筋肉が作用していますので、 筋の緊張が弱った犬にみられます。 ・運動不足の犬 体を動かすことの少ない犬は、自然と排出される機会が少なくなります。 日頃の生活の中で ある程度、体を動かし、感情豊かな生活をおくることが大事です。 体だけの問題ではなく、 周りの環境を整えてあげることも大事な予防法のひとつです。 ですので、一日中 リードにつながれた犬や 運動不足気味の室内犬に多く見られます。 ・留守番が多い犬、外でしか排便しない犬、決められた場所でしか排便しない犬 うんちをしたいときに すぐできる環境にいる犬は、 一日に 排便できる回数も多いため、 自然と 肛門嚢の排泄も多くなります。 留守番が多くて、一日に１度ほどしか排便しない犬、 あるいは、 毎日 決められた場所でしか排便しないために、便意をがまんしてしまうタイプの犬は この病気になりやすいです。 ・お尻をしきりになめる癖のある犬、地べたにお尻をつけて排便排尿する犬 口内の細菌や 地面の細菌がお尻に付着し、 抵抗力の弱い犬は これに感染することによって 肛門嚢の炎症をおこします。 これらの理由で 肛門嚢の内容物がたまりすぎると お尻を地べたにこすりつけたり、 しきりになめたり、 過剰に気にするようになります。 そして、 はじめの２枚の写真でもお見せしましたように、 そのうち 肛門嚢が破裂して 強い痛みを及ぼすようになります。 破裂すると ちょー痛いですし、 それに対する治療も痛いです。 大事なことは 定期的なお尻チェック！ を忘れないことです！ 心配な方は、 動物病院 もしくは トリミング店で 定期的にしぼってもらうといいでしょう！ 今日は、 恥ずかしながら、 「肛門」という言葉を連発してしまいました。 何度つかったことでしょう。。。。。。 お食事中の方、 すいませんでした。 長々と お話してしまいましたが、 ちょっとは ためになったでしょうか！？ 肛門について こんなに書いてるところも少ないと思いますので、 お役にたてれたら うれしいです。 今日 これを読んだみなさんは 今日の夜にでも 一度、わんちゃんのお尻をのぞいてみてくださいね。 では また。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2008年11月03日 18時38分52秒
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