テーマ:食べ物あれこれ(50201)
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せっかくですので、先日のワイン会の最後に食べた小男鹿についてもう少し^^
先ず、読み方が分かりにくいですがこれは「さおしか」と読みます。その名前の由来は、「月もいま のぼらんとする 山の端に たかく聞ゆる 小男鹿のこゑのなかに」という明治天皇の和歌だそうです。 山芋とうるち米、阿波和三盆糖を用いた蒸し菓子で、その食感はういろうとカステラの中間とでも言いましょうか、ねっとり感が強いですがカステラ的なホロッと感もあるというものになっています。また、小豆の蜜煮が食感の軽いアクセントにもなっています。 まさにお茶菓子!という感じで、抹茶との相性のよさは見事なものがあります。また、徳島には阿波番茶という、茶葉を乳酸発酵させてから飲むという珍しいお茶があるのですが、そちらともよく合います。 もちろん、今回のように甘口ワインとあわせてみるのも面白いと思いますよ。 作っているのは冨士屋。創業明治三年という老舗のお菓子屋さんです。初代は所謂「士族の商法」だったためにあっさり躓いたそうですが、二代目が京菓子の職人の力などを借りてお店を再興したそうです。 楽天内では、徳島県物産センターが扱っています。牡の鹿っぽいたたずまいになっているでしょうか?^^ 小男鹿(さおしか)一棹 【和風生菓子】【冨士屋徳島銘菓】 さて、実は、徳島にはこの小男鹿と非常に似たお菓子があります。それが澤鹿です。 読み方はそのまま「さわしか」。素材も、大和芋、阿波和三盆、備中大納言等と、小男鹿とほぼ変わらないというもの。見た目までほとんど同じで、違いは上部のストライプの向きくらいでしょうか^^;ちなみに、そのストライプは流れる川を、小豆はそこで戯れる鹿をあらわしているのだとか。 作っているのは澤鹿文明堂。冨士屋との間に何かあったのかはよく知りませんが、一説には冨士屋がこちらから独立したとかいう話も…。 味わいも、大まかには似ているのですが、澤鹿のほうがよりはんなりとしており、それを上品、洗練されているととるか、弱いととるかは人それぞれといったところでしょうか。 価格もほぼ同じなので食べ比べてみてもいいかもしれませんね。澤鹿も、やはり抹茶や上記阿波番茶との相性がいいですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月29日 23時45分01秒
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