2014/05/17(土)21:58
ビオワイングート・セルナー ダーニ・ロゼ2012
昨日は満月。ということで、今月の満月ロゼです。オーストリアの自然派になります。
ダーニ・ロゼ2012。生産者ビオワイングート・セルナーはウィーンの西方、ヴァグラムのワイナリーです。その名前の通り、ビオディナミを1977年から実践しており(提唱者のルドルフ・シュタイナーはオーストリア出身ですね)、認証も受けています。また、栽培のみならず、醸造においても天然酵母の使用や大型木樽や陶製タンクでの醗酵といったことを行っています。
セパージュは、ツヴァイゲルト100%。価格は、写真のお店では1750円ですが既に完売です。
色はオレンジがかった、紅さのあるピンク。夕焼け色的な感じです。
香りは、ラズベリーやイチゴ、チェリーといった赤いフルーツを中心に、洋ナシやリンゴのようなニュアンスもうかがえます。その他、やはりオーストリアだなというグレーンハーブやピンクペッパーのような要素も感じられましたし、土っぽさやクリーム系のニュアンスといったようなものもありました。
味わいは、果実味しっかり。温かさのある赤いフルーツ的なそれに、豊富な旨みが印象的です。酸はあまり強くはありませんが、果実味や旨みの背後にじわじわと広範囲にわたって広がる感じ。ボディはミディアム程度で、ミネラル感もありますが、シャープな印象ではなく、エキス分を伴いつつもまろやかで丸い印象です。後口には軽い苦みも。また、抜栓当初は微発泡も見られました。
食事との相性では、白身魚や赤身の肉との相性は割と普通。
非常に良かったのはカツオのたたきのサラダで、カツオの滋味深い味わいや鉄っぽさにワインの香り、特にスパイスやハーブ的な要素や、果実味+旨みが嵌る感じでしたし、サラダの中にあったトマトとの相性も秀逸で、香りの相性、果実味とトマト甘みや酸味との相性も良好でした。
また、肉ですと豚ですね。焼き豚をタレで合わせてみると、ワインの香りや後口の苦味が肉の脂と相まって、旨みを引き出しつつ脂っこさを流してくれる感じでした。
香りに結構甘草系?のような特徴的な要素を感じました。ビオ臭なのかもしれませんが、特に不快という感じではありませんでした。
それよりも、むしろこのふくよかな感じはオーストリアの、特にこの品種のロゼではあまり感じたことが無かったので興味深かったです。
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