テーマ:2014年、この1本!(1)
カテゴリ:今年のワイン、この1本!
いよいよ2014年ももう終わりですね。色々あった1年でしたが、個人的には、最後の最後、黒田投手のカープ復帰に全部持って行かれた感があります^^
さて、そんな2014年に印象に残ったワインを、また例年のごとく泡白赤で挙げて行きたいと思います。 先ずは泡編。 今年もぼちぼち色々な泡を飲みましたが、これはあっさりと1つの銘柄が思い浮かびました。 それは、南アフリカ・KWVのカセドラルセラー・ブリュットです。 個人的に、シャンパーニュ系セパージュのスパークリングはふくよかなタイプの方が好みなのですが、こちらはシャルドネ78%、ピノ・ノワール22%、瓶内二次発酵というまさにシャンパーニュスタイル。 蜂蜜やバターなどの華やかな香りがあり、味わいも、酸がきっちり前に出つつも柔らかで香りに似合ったふくよかな果実味があり、泡も香りの華やかさ・味わいのバランスがいいながらも各要素しっかりしているという作りにマッチした勢いのあるものとなっています。 確かに、泡の肌理やトータルでのスケール感は高級シャンパーニュには及ばないでしょうが、1800円程度という価格を考えた時には、これはかなりのコストパフォーマンスだぞと。南アのワインはいいというのは勿論知っていましたが、スパークリングでここまでというのは驚きでした。 気に入りました。 続いて白編 基本的に白好きですので、今年も色々飲みました。オーナーの杉本夫妻にお会いさせていただいたシャトー・イガイ・タカハのシャルドネ ・美夜は、そのクリアーで綺麗なスタイルに驚かされましたし、イベントでもお世話になった奥出雲葡萄園さんのシャルドネは相変わらずの高い完成度でした。 他にも、オーストリーやドイツのワインはやっぱり好きだなあと。 そんな白ですが、今年最も印象に残った、となりますと日本の愛知にありますアズッカ・エ・アズッコさんの2012・イノチェンテ・ビアンコでしょうか。 生産者の方が、シチリアやトスカーナでワイン作りを学ばれたということで、このワインもシャルドネに加えトレビアーノやマルヴァジアを使用しています。 香りも南国フルーツ感などがありますし、味わいも、日本のワインの穏やかなイメージとは違った果実味のリッチさがあり、畑が暖かい地域にある事もあるのでしょうが、どことなく中部から南イタリアのアイデンティティを感じるような世界観です。 また、このワイン、ワイン会で飲んだのですが、あわせた豚肉との相性の良さが素晴らしかった、というのがもっとも印象に残った理由の大きな部分となっています。 赤みの残る岡山産ピーチポークのローストと合わせた時の果実味、香り、旨みのはまり具合、さらに、肉に添えられていたガスパチョソースの野菜の甘さとワインの果実味や香りの引き合い方、正直、今年の白ワイン大賞とともにアリアージュ大賞のW受賞です。 岡山のTETTAは来年にはワイナリー完成とのお話ですが、アズッカ・エ・アズッコさんのワイナリーは今年完成されたそうですので、是非是非お邪魔させていただきたいものです。 写真見ていたらまた飲みたくなりました。4000円しますがこれなら納得です。 最後は赤編。 これも悩みました。チリのライ・ライ ピノ・ノワールは、久々のチリワインでしたがエレガントなスタイルで、濃いだけではない、近年のチリワインのバランス面でのコストパフォーマンスを見せ付けてくれましたし、ヒトミワイナリーの身土不二・キュヴェ青木・ベーリーAはベーリーAという葡萄の持つポテンシャル・深遠さを見せてくれました。 そんな中、最も印象に残ったのは、ポルトガル・バイラーダのルイス・パト ヴィーニャ・パン・レッド2001です。 ルイス・パトという生産者はポルトガルを代表する作り手で、いいワインを造るというのはよく知っていましたが、ポルトガルの土着品種でここまでのスケール感、骨格を持ったワインを造るのはさすがだなと。 バガという品種を用いていますが、これは小粒でタンニンと酸が強いというまさに長熟型品種なのですが、01ということで、まだ熟成可能性を感じさせつつも、ある程度やわらかくなっていました。 キノコやブラックベリー、ドライアプリコット、土やバルサミコといったフルーティさと複雑さのある香りに、まろやかながら明るい酸が印象的な、濃さよりも深さを感じさせる味わいは、1日ワインバーで使いましたが、ワインを飲みつけた方々も魅了したようです。 その世界観は、まさしくグラン・ヴァンのそれといっていいでしょう。 バックヴィンテージがまだ買える、しかもこの価格で、というのはポルトガルの嬉しい、しかし、少し残念なところです。 今年は、色々イベントもさせて頂きました。岡山では、いつもの1日ワインバーに加え奥出雲葡萄園さんのワインメーカーズディナーを開催させていただきました。 また、春には、前々からずっとやりたかった東京での中国地方のワインと食材の会を遂に実現することができました。 多くの方々にご協力いただき大変ありがとうございました。感謝してもし切れません。 また、大変多くの方々にご参加いただけました。東京での会では人数が多くお断りさせていただいてしまった方も。本当に、本当にありがとうございました! 来年も、岡山でのイベントあれこれやりたいなと計画しておりますし、東京での中国地方のワインと食材の会も、季節を変えてまたやりたいなと考えております。 決まりましたら、このブログ等で告知させていただきますので、皆さん是非是非、またよろしくお願いいたします! それでは、本年もありがとうございました。明日1日ありますが、皆様よいお年を! にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事を チェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月28日 00時34分58秒
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