テーマ:ワイン大好き!(30230)
カテゴリ:スペインワイン
今回はスペインの赤です。なかなかの掘出し物でした。 ヴェガヴァル・プラータ・レゼルヴァ2006。生産者ミゲル・カラタユドはスペイン、ラ・マンチャ州のバルデペーニャスのボデガです。1940年創業という新しい作り手で、センシベル=テンプラニーリョの他、カベルネ・ソーヴィニヨンやガルナッチャ、それにヴェルデホなどの品種を栽培しています。畑の土壌が、石灰を含むものの赤土メインというのは特徴的かもしれません。台木もアメリカ産、樽もアメリカンオークのみです。 セパージュは、テンプラニーリョ100%。価格は、写真のお店で1728円。 色は熟成感を感じるガーネットですが、透明度は低いです。ただ、エッジは赤さと透明感があり鮮やか。 香りはダークチェリーやチェリージャムがよく出ており、そこにブラックベリーや赤ベリー、アセロラ、それに赤ベリーのジャムといったものが加わるフルーティなもの。その他、茶色いスパイスや胡椒っぽさ、赤い花、バニラ、それになめし革や少々のハムステーキっぽさといったものもあり中々に複雑さも感じました。 味わいはバランス型。しっとり系の酸が主体ではあるものの、そこまで強いものでもなく、ぴったり寄り添う穏やかな果実味と共にやさしさがあります。一方、タンニンは中々に存在感があり、舌触りにも感じられますし、渋みは第一印象から後口までずっと存在感を見せます。ボディはミディアム。こなれた印象で、クリアーさやなめらかさがあります。 食事と合わせてもいいですし、単独でも味のバランスの良さや香りの複雑味のおかげでちびちびと飲み続けられますね。 そんな中、面白かったのがカルボナーラローマ風。全卵を使った濃厚な味わいとたっぷりの黒コショウの風味が、ワインの渋味、香りのスパイシーさや肉系のニュアンスによく合いました。また、玉ねぎのみじん切りを用いたため甘さも出ていましたが、その辺も果実味といい感じだったように思います。 また、照り焼きチキンステーキも合わせてみましたが、鶏肉の旨みとの相性もいいですね。鉄っぽさを旨みに引っ張る赤ワインと鶏肉独特の相性の良さを感じられました。 一方、和牛のたたきをつまみますと、ちょっと肉の脂に圧され気味な感じでした。 バランスの良さ、香りの良さがあります。熟成の雰囲気も感じられますし、スペインのコストパフォーマンスの高さを改めて見せつけてくれる1本だったと思います。これは、コスパ会で是非使いたいワインです。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年07月06日 16時08分24秒
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