ワインヲタ入門生のチラシの裏

2015/11/12(木)22:57

ヤルンバ ザ・シグネチャー2012

オーストラリアワイン(34)

さて、先日のサントリーヤルンバワイン会のワインもこれでいよいよ最後です。とりはヤルンバのフラッグシップと言えるこの1本。 ザ・シグネチャー2012。シグネチャー=署名という名の通り、1962年以来、このワインになるにふさわしいグッドヴィンテージにのみ作られているヤルンバを代表するワインです。先日記事にしましたスクリブラーの上級レンジに当たります。ということで、バロッサ地区のブドウを、様々にブレンドしています。また、樽熟成もしっかりで、新樽25%で22か月行います。 セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズ。比率までははっきり分かりませんでした。また、楽天内に同一ヴィンテージはありません。こちらでは7190円。このワインだけコルク栓でした。 色は黒いです。エッジにこそルビーカラーも見えますが、透明度もありませんね。 香りは、先ずはフルーツのインパクトありです。黒ベリーや赤ベリー、ダークチェリー、そしてそれらのコンポートやジャム、リキュールといった要素が出ています。ただ、フルーティなだけではなくこのセパージュらしい黒コショウや各種茶色いスパイス、それに、チョコレートやカラメル、軽いクリームっぽさ、あと少々のナッツのようなニュアンスも。この辺は新樽の影響でしょうか。また、燻製肉的な雰囲気も。 味わいは、当然果実味しっかりです。他の5種類に比べますと、明らかに果実味の存在感が前に出ていますね。勿論酸もありますが、明るい乳酸系のそれが果実の中でアクセントをつけている感じ。一方、渋みはそこまで強くなく、後口にかけてアクセント的な存在感。舌触りのタンニンの印象もそれほどではありません。ボディは勿論フルボディですが、程々のエキス分と滑らかさのおかげで、柔らかく膨らむ、というよりはクリアーでしなやか、といった質感。しみじみと味わえます。 会では、これまでのワインでウズラを完食してしまった為、子羊と合わせました。 ワインの味わいのインパクトが肉の味わいを包み込み、これもソース的なマリアージュといった感じ。ただ、独特のしなやかな質感と、肉の弾力ある食感の相性は、他のものよりよかったかなと。脂の感じも多過ぎず少な過ぎずちょうどよかった感じ。加えて、黒コショウを付けてやると香りの面でもグッと華やかな相性に。 それと、食後にお出し頂きました羊型のクッキーがチョコレートの香ばしい味わいでしたのでつまんでみました。流石に、クッキーの甘みにバランスを崩され気味でしたが、香りの相性自体はまずまず。これなら、例えば鹿肉をチョコレート系のソースで食べる、なんてのもいいマリアージュになりそうです。 柔らかさとしなやかさを併せ持つ、果実味主体ながらもエレガントさを今の段階ですでに感じさせるワインでした。流石はフラッグシップですね。 勿論、これは熟成させてより輝くワインでしょう。10年15年とたったとき、どんな姿になっているのか是非見てみたいものです。 [2010]ヤルンバ・ザ・シグネチャー (オーストラリア/赤ワイン)価格:7,322円(税込、送料別) 楽天内には2010ヴィンテージがありました。今の状態にはまあ、あまり差はないでしょうね^^; にほんブログ村

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