ワインヲタ入門生のチラシの裏

2015/12/11(金)01:10

サントリー ジャパンプレミアム・津軽シャルドネ2013

日本ワイン(347)

さて、という事でここからは先日のサントリー日本ワイン体験イベントのワインです。先ずはシャルドネから。 ジャパンプレミアム・津軽シャルドネ2013。生産者はサントリー登美の丘ワイナリー。赤玉でスタートし、小山新助氏が開園した登美農園を受け継ぎ、現在に至る押しも押されもせぬ日本の大手ワイナリーです。 ジャパンプレミアムシリーズは日本ワインの可能性の追求を目標に、各地の契約農家のブドウなどを用い土地の特徴を反映したワイン作りを行うブランドです。津軽には、やはり土地柄というべきかリンゴ用の大きな冷蔵庫があり、そこに収穫したブドウを貯蔵、1週間以内に登美の丘ワイナリーへ送り醸造しています。2013ヴィンテージの津軽は雨が多かったそうですが香りに特徴が出たそうで、同年に導入された新プレス機を用いホール・パンチ・プレスを行いその香りを最大限引き出しました。 価格は、こちらでは2581円。 色は青みがかった薄い黄色。タンク熟成だそうで、らしい色合いです。 香りは、リンゴのようというご紹介でしたが確かにそういった雰囲気も。ただ、個人的にはグレープフルーツやミカン、それに少々の柚子っぽさ等柑橘の印象もしっかり感じられました。特に、注いで頂いて直ぐ、温度の低い時などは柑橘の方が前に出ていたかも。加えて、和梨や洋ナシ、メロン、それに若干の砂糖菓子のようなニュアンスがありました。また、樽はかかっていませんが、微かにナッツやクリームっぽさも感じられたでしょうか。 味わいはやわらかな辛口。明るい乳酸の印象がパーンと出てきて、そこに旨みが伴う感じ。果実味は、やはり大雨のヴィンテージという事もあってか繊細ではんなりとしたもの。酸や旨みの背景といった印象。ボディはライト。口当たりは柔らかいですが、ミネラル感があり、ハリ、クリアーさ、或いは少し岩的な雰囲気すら思わせるような質感もありました。 会の料理との相性では、四万十鶏の塩麹焼きと鯛&アンキモソースとの相性が良かったかなと。 塩麹焼きは、そのままでも柔らかな鶏の繊維にワインのクリアーな質感、やや甘味も伴う塩気と旨みにワインの酸がいいですし、その塩気と甘みはワインの果実味を引き出してもくれます。また、アボカドソースを合わせますと相性はさらに良くなり、アボカドの滑らかさまろやかさが、ワインの質感や酸とよく馴染みました。 一方、鯛との相性では、鯛の旨みにワインの旨みが馴染みますし、アンキモソースのコクが加わりますと、ワインの中にあるナッツっぽいニュアンスと嵌ってくれました。 確かに、香りには特徴的な要素が感じられました。そこまで華やかに広がる、という訳ではありませんが、この辺はグラスや温度変化、瓶熟などで変わっていく余地もありそうです。 サントリー ジャパンプレミアム 津軽シャルドネ 750ml 日本のワイン【高品質ワイン】 楽天内に2013ヴィンテージは無いようです。こちらはヴィンテージ表記無しで、他には2014が既にありました。一方で、2009ヴィンテージがまだあるようで、どんな状態なのか気になるところ。 にほんブログ村

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