2016/05/20(金)23:54
井筒ワイン 果報メルロー2014
今回の3月のコスパワイン会で飲んだワインは赤。長野のメルローです。
果報メルロー2014。生産者は井筒ワインです。塩尻駅から歩ける場所にある、長野県の桔梗が原のワイナリーです。昭和8年創業で、コンコードやナイヤガラなど、昔からある品種のワインも手がける一方で、早くから欧州系醸造用品種の栽培にも着手、桔梗が原のメルローの地位を確立したワイナリーの一つと言ってもいいでしょう。この果報シリーズは、桔梗が原の自社畑や契約畑のブドウを用いた、バラエタルレンジのワインになります。
セパージュは、メルロー100%。価格は、写真のお店で1379円。
色はやや暗めのガーネットといった所。ただ、そこはやはり日本ワイン、透明度はあります。
香りはフルーティーさしっかりで、赤ベリーや黒ベリー、それにベリーヨーグルトといったベリー感や、チェリー、チェリージャムといったものも。また、軽いチョコ系のニュアンスもあり、ビターチョコというよりはミルク入ってるタイプのような雰囲気でした。その他、軽いキノコや土っぽさ、それに茹でアズキ的な要素も。加えて、時間経過で各要素が纏まりフルーツケーキ的なものも出てきたでしょうか。
味わいはバランス型で、繊細な果実味にしっとり優しい酸と後口にかけてアクセント的な渋味が感じられます。ただ、果実味はやはり時間経過で変化し、少し膨らみ、存在感を増した感じに。ボディはミディアム。柔らかさは感じますが滑らかしなやか系で、膨らみを感じるタイプではないかなと。
会でのハムとはどれも物凄く嵌る!という感じにはなりませんでしたが、塩分と旨みがいいつまみにはなってくれました。
ただ、食事との相性の幅自体は広そうで、甘辛い和食系、肉じゃがなどの肉を用いた煮もの、ウナギのかば焼きやアナゴを煮ツメで頂く、鶏肉の照り焼き、焼き鳥(タレ)といったものにはどれも問題なく行けそう。
また、鶏肉ならシンプルに塩コショウでも良さそうですし、マグロのカマ焼きなど、魚系でも力強く白ワインでは物足りなさそうなものにも丁度いい存在感になりそうです。その他、ミートソースやトマト煮込みなど、トマトを用いたような洋風の料理にも試してみたいところ。
このワインはワイン会に使ったり自分で飲んだりと結構リピートの多い(ヴィンテージは変わってたりしますが)ワインだったりします。
この価格帯で桔梗が原のメルローが飲めるというのも驚きですし、その完成度も決して悪くなく、らしさをある程度感じられるというのもまた驚きです。コスパをテーマにしたワイン会にまさにぴったりな銘柄ではないかなと思います。
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