ワインヲタ入門生のチラシの裏

2016/08/06(土)23:42

バーベキュー終了後は渋谷シノワへ、翌日は小田原の鴨宮かのや酒店でシードルを頂きました

日本ワインバーベキュー終了後、もうちょっと飲もうという事でどこかへ行くことに。 ありがたい事に、行き先を一任して頂きましたので、以前から行ってみたく、かつ、バーベキュー会場のDEN Rokuen-Teiさんの近くにあります、ワインバー・シノワ渋谷店さんへお邪魔してきました。 バーベキューでは泡が無かったので、先ずは泡です。人数が居ましたのでやはりボトルで、普段そうそういただけないものをという事でドゥ・スーザのキュヴェ・デ・コダリーを。 ブラン・ド・ブランですが、コクや厚みを感じる味わいと、香りにも、メロンや柑橘などのフルーツ感に加え、ハチミツっぽさともまた違う香ばしい雰囲気がある、存在感を感じる1本でした。ただ、やはり酸の印象はしっかりで、果実味よりは前に来ますね。 続いては赤。暑い日だったのと、ヴィンテージ的に面白いというのと、加えて、白の上手なブルゴーニュの生産者の赤は実は狙い目、という話を思い出したので、フランソワ・ミクルスキのヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリュー2004です。 やや暗さのあるルビーカラーに、ややトーンの低い赤ベリーのニュアンス、そこにハーブや下草、ミネラル、黒い土といったものが加わります。味わいも、酸のあるバランスのいいものながら、果実味の存在感があり、口当たりも柔らかで膨らみを感じるもので、香りの赤ベリー感も相まって結構とっつきやすいワインでした。 こちらでも、貴重なワインを頂くことが出来ました。雰囲気のいいお店ですし、フードメニューも充実していますので、またゆっくりお邪魔してみたいものです。 さて、翌日は神奈川方面へ。本当は、朝一で出て中伊豆ワイナリーさんへ訪問させて頂きたかったのですが寝過したため^^;、ゆっくりお昼に小田原に到着です。先ずは腹ごしらえ、という事で、小田原駅前の魚河岸でんさんへ。因みに、前日のbarbecue会場であるデン・ロクエンテイさんとは、おなじ「でん」ですが無関係です^^; やはり、こちらへ来たら生シラス!ということで、生シラス、生シラス沖漬けの乗った海鮮丼です。西日本でも、広島の音戸しらすや徳島の和田島ちりめんなどシラスはありますが、釜揚げやシラス干しとして頂ける機会はあっても生シラスというのはあまりない機会だったりします。 マグロやブリ、スルメイカといったネタも、魚それぞれの味わいをしっかり楽しめますし、生シラスは独特の食感と旨みがいいですね。また、沖漬けにしますとその旨みがさらに際立つ感じ。醤油+生シラスで風味を楽しむもよし、沖漬けで旨みを楽しむもよし、ですね。 さて、何故小田原方面まで出たのかと言いますと、日本ワインファンの間ではお馴染み?の鴨宮かのや酒店さんの試飲会の日だったからです。しかも、この日は暑い時期という事もあってかテーマが国産シードル。以前、日仏シードル飲み比べを企画したこともありましたが、日本のシードルをたくさん飲み比べられる機会というのはやはりそうはないかなというのと、かのやさん自体に一度行ってみたかったというのがあったため、今回お邪魔させて頂きました。 頂いたシードルは、長野県産が小布施田舎風辛口発酵シードル、リュードヴァンシードル、はすみふぁーむシードル、たかやしろファームドライシードル、アルカンヴィーニュシードル、北海道産がリタファーム農家のシードル、藤野シードルブラムリー、三氣の辺ブラムリーふじアップルスパークリング、さらに、山形産のタケダワイナリーサンスフルシードル、岩手産のエーデルワイン・ヒメコザクラシードル、山梨産のルミエールシードル、東京産の東京ワイナリー紅玉とジョナゴールドのシードル、さらに、追加でやや甘口と甘口を1種類づつ、国際シードルメッセで賞を受けた北海道タムラシードルのものをお出し頂いての計14種でした。 リンゴは、やはり「ふじ」が中心。ただ、北海道のワイナリーの、イギリスで昔から作られている品種だという青リンゴの「ブラムリー」や、エーデルワインの、袋を掛けず日に当てたふじだという「サンふじ」、東京ワイナリーの青森産紅玉&ジョナゴールドといったものもあります。 特に、藤野シードルブラムリーは、ブラムリー単一という事で結構青リンゴのニュアンスはっきり感じられたかも。 多くが辛口で、ワイナリーが手掛けるものが殆どですが、辛口ワイン中心の会社は辛口シードルが、甘口も手がける会社のものは甘口の需要があるという事でシードルも甘口を作っていることが多いというのは面白いお話でした。 香りや味わいなど、勿論大まかな部分では似通っていますが、リュードヴァンのクリアーな味わいや、はすみふぁーむのちょっと苦みのあるビールの様な香味、あるいはリタファームの、甘口には至らないくらいの果実味ある味わい、タムラシードルの柔らかな質感と透明感のあるピュアな味わい、そして、ブラムリーの青リンゴ香など、それぞれの個性の違いを感じることが出来ました。 会では、現在、青森や長野など、リンゴの木はあるものの消費量の減少などの問題があるそうで、その一方、日本のリンゴ栽培の技術というのは世界的にも非常に高水準で、いいリンゴが出来ている、なので、今後本気でシードルに取り組むところが増えてくるだろうし、その品質も非常に高いものになっていくのではないかというお話を伺え、日本のシードル、今後興味深いなという思いは新たにしました。 こちらは東京ワイナリーさんのシードル。以前ワイナリーで購入させて頂いたものは紅玉100%でしたが、こちらは紅玉とジョナゴールドの2種類。無濾過無添加ですので、ガッツリ濁っていますね。しかし、味わいはドライで、口当たりも結構クリアーだったり。香りは、リンゴのニュアンスも出ていますが酵母っぽさもしっかりです。 鴨宮かのや酒店さん外観です。一見、町のよくある酒屋さんなのですが、その品揃えはまさに日本ワインの聖地。また、今回の試飲会のように、日本シードルにも力を入れておられるようです。タイミングが合えば、また試飲会にもお邪魔させて頂きたいところです。 にほんブログ村 にほんブログ村

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